『二月の勝者 -絶対合格の教室-』第5話

どんなジャンルどんなシチュエーションであっても「ライバルと書いて友と読む」話はいいねえ。

首をゴリボキするのがこんな癖がある人間厭だわ・・・という意味で怖すぎる金子貴俊(この人こんな演技もできるのか!)の父親に問題があることは明らかだけど(こういう考え方の人間がなぜ子供を塾に通わせているのだろうか。「自分のやり方」で合格させる自信があるわけではないってこと?)、これまでのように黒木の話術でもって親の意識改革をするのではなく、「友達をバカにするな」と子供自ら父親の言うことを否定することによって、そしてライバルの存在を認めることによって「子供が自ら殻を破る話」と、前回に続いて今回も目先を変えつつΩクラスの島津だけでなくAクラスの上杉をも引っ張り上げること、それこそが黒木の目論見だったってところがやはり巧い。

というか、前回も今回も母親であり子供でありが「自発的に」意識を変える話になってるのは黒木曰く「塾は家庭の問題に口を出せない」からか。塾に入る(続ける)か否か、受験をするかしないのか、そこについては「親を説得」する・できるけど、もうその段階は終わっているということなんだね。

それゆえか、ここ2話は瀧内さんの桂先生の存在感が増しつつあって、なんなら井上真央ちゃんのそれを食っちゃってるときすらあるのが痛しかゆし。

あと灰谷先生が黒木が関わる「もうひとつの塾」の存在を知ることになったけど(現段階ではあの先に塾があるとまではわかってないだろうけど、熱烈な黒木ストーカーの灰谷先生ならばすぐあの部屋がなんなのか突き止めるだろう)、それを機に黒木先生に対する疑惑が晴れていくのと予想しますが、それだけだったら灰谷先生が存在する意味がないので新設校へ入学者を斡旋してくれたらキックバックする話が悪い方向に展開するのかな。