『彼女はキレイだった』最終話

モストがライバル誌に勝てた理由は「覆面作家・楠瀬凛」の顔出しインタビュー記事であることは間違いないのだろうか。
宗介がアメリカの本社から送り込まれてきて3カ月、最初の月は就任前に制作された誌面だろうから宗介が関わったのはせいぜい3号分ってことだよね。
宗介が副編集長に就任し誌面作りをした号は一気に売り上げが跳ね上がり、次号も順調に伸びはしたもののライバル誌には届かず、伸びていようが次号でライバル誌以上の売り上げを上げられなければ廃刊の判断は変わらないと、ライバル誌を超えるには“あと一枚”なにかが必要で、それが楠瀬凛のインタビュー記事だったってなことならわからんでもないんだけど、宗介が副編集長になってやったことが「売上」に繋がったとは明言されてないし、その状態で「楠瀬凛」の記事ひとつでライバル誌をぶち抜くことができたというのならばそれは100%樋口さんのおかげであるわけで、しかも宗介は樋口の人生を尊重して記事を掲載しないと判断したわけで、副編集長としての宗介とは一体なんだったのかと。

ていうか副編集長がアメリカに戻るのはいいとして(副編集長イズムみたいなものは部員たちの中に残るんだろうし)、副社長となった宮城さん、なし崩しに辞めることになってた樋口さん(ラス前で正体を明かしたと思ったら最終回の冒頭5分ぐらいで退職してるってなんだそれ)、総務に戻る愛と、一気に4人も人員が減ったモストが心配だよね。実務的にいっぱいいっぱいなあまり中身が薄くなって速攻で売り上げ落としそう。

ていうか愛がこの出版社(総務)に入れた理由って「すぐ辞めたりしなさそう」ってことだったように記憶してるんだけど、配属したら即編集部扱いになって、戻ってきたと思ったら退職って、総務にしてみりゃたまったもんじゃないだろうなと。

そんで最後の5年後はなに?宗介と愛の間に娘が生まれて、愛は絵本作家としてデビューしたってことはわかるけど、愛の姿がなかったのはなんでなの?。
最後まで(子供が生まれても)イチャイチャすればいいだけなのにここで愛を出さない理由がわからないし、あえてのコレだというのならばわたしはそれを愛はもういないからだとしか解釈できないけど、なんでこんな憶測を呼ぶ「5年後」にしたのかマジで意図がわからん。