『コントが始まる』第8話

中村倫也がすきだ。

ということを、改めて、深く深く再確認した回でした。

わたしは中浜姉妹にあまり興味がなく、冷戦状態のまんま妹は出て行き一人残された姉は妹が作り置いてくれたおかずを食べながら「ごめんね」と泣いてんのを見ても、いや別に今生の別れってわけでもないしどうせ引っ越し先もそんなに遠くないんだろうから仲直りすればいいだけやん?としか思わないし(姉が泣くことを見越してどっさり作り置き+手紙を残した妹を「ズルい女」(と自覚してる)ってなオチは良かったけど)、潤平と奈津美の関係性にも瞬太とつむぎの関係性にも興味あるかないかと言えばほぼほぼ「ない」んで、そんなわたしにとって「4人目のマクベス」として費やしてきた時間、その中で経験した拒絶、そして今があって、マクベスの三人が集っているところにやってきて「以前のように」4人で座って、「俺なりに考えてきた」マクベスの解散ライブのネタ順を手渡し(これ、毎回ドラマでやってたその回のコントネタの順だ!すごい!って感動してる人をツイッターなんかで目にしたけど、「解散ライブ」が最終回になるってわかってる以上、このコントがその最終回に掛かってるって気づかないような視聴者が絶賛してるのか・・・とモロモロ腑に落ちたことを書き残しておきます)、春斗が「これでいい」と(独断)即決してくれた・・・という『楠木さんの物語』は倫也くんの淡々とした語り口もあってじわっと沁みた。
つむぎの物語に楠木さんをこう絡ませるかーってこともわたしにとっては意外な展開だったし。
(意外といえば、春斗の兄ちゃんの弟に電話をかけてからの超速社会復帰にはびっくりなんだけど、いきなり住み込みだなんて兄ちゃんまた騙されてんじゃないかと心配になる・・・)

そしてトドメの『チラシをクリアファイルに入れ折れないようにして「2枚」くれる』というやり口ですよ。これは中浜さんでなくとも感動するわ。神だわ神。

それから、それこそ父親との関係性、距離感、お笑い芸人やってる間どんなやりとりがあって、どんな時間を過ごしてきての今なのか。わたしの想像の中では「家業を継ぐ」にあたり父親に頭を下げるのは当然のことなのではないか?と思われるんで、姉ちゃんの「我が弟ながら立派だった」にはそれこそ今まで潤平はどれだけ好き勝手生きてきたんだよ・・・となってしまうわけですが、それでも姉ちゃんとの会話はよかった。
というか、潤平にこんな姉ちゃんがいてよかったなと思うと同時に、こんな姉ちゃんがいるから潤平は「いい奴」として生きてこれたんだろうなとも思う。