『コントが始まる』第4話

これまでなんとなく感じていた「(わたしが)乗り切れない感」の理由が分かった気がする。
憎んでいた母親を見送った帰りの車内で今日は休めと優しいことを言ってくれる春斗と潤平にいつも通りネタ合わせをしようと、したいと言う瞬太のシーン、ここで「俺にはもうマクベスしかなくなっちゃったんだから」と言わせちゃうところがわたしの好みじゃないんだ。
そんなもん見てればわかるわけで、それでも「あえて」言わせるところが脚本家の拘りなのだろうと考えますが、ただでさえ上手い人たちが演じているのに脚本(セリフ)でなにもかも説明されちゃうから「いい話ですね」で終わってしまう。

でもマクベスの背中を押してくれた真壁先生の「18から28までの10年間と28から38までの10年間では別次元の苦しみ」というセリフは見事。
その前フリとして真壁先生が「遮二無二やれよ!」が口癖だというものがあって、それぞれ親との約束という“辞める理由”が薄れてしまったなかで「遮二無二やれよ」と言ってくれることを期待してたと、つまり“続ける理由”が欲しいという2人の、特に潤平の『本心』が見えたところはその落胆込みでとてもよかった。

あとあの流れでつむぎがミートソースを作っていた理由がわかって、瞬太が粉チーズをかけようとするも(母を思って)かけない・・・ではなく嬉しそうにドバドバかけたことも。
瞬太がなぜそうしたか、その想いをセリフで言わせることをせず、あの嬉しそうな表情で想像させる。わたしはそういうドラマが好きなので。
つむぎの“献身”せずにはいられない体質はわりと闇だと思うけど。

闇と言えば中村倫也のマネージャーも不穏・・・。