『珈琲いかがでしょう』

えーっと、正直に告白します。
わたしこのドラマのタイトル初回放送を見るまで「珈琲あたためますか」だと思ってました・・・。なんかほんと、いろいろごめんなさい・・・。


そんな勘違いをするぐらいなので察せられるとは思いますが、原作の漫画は知らないです。でもこの作品を中村倫也でと発表されたとき、知らないのに「ものすごい歓迎されている」という空気は部外者のわたしでさえも感じましたし、ただでさえ役者として絶大な信頼を寄せている倫也くんなのにどうやら「ぴったり」らしいとくればそれはそれはもう期待してました。期待が溢れてました。

で、タコさんが描かれたキッチンカーを覗いた夏帆に向けて「珈琲、いかがですか?」と発せられた瞬間バタリ。死。
原作とか関係なく、あの素敵な移動式コーヒーショップを何の気なしに覗いたらあのビジュアルあの雰囲気のひとがいてふんわり笑顔で「珈琲、いかがですか?」と聞かれたら「お願いします!!!!!」以外言えることなどないだろうという完璧なまでの「珈琲、いかがですか?」に厭になったわ・・・。

なんでわたしはこのタコのコーヒーショップに出会えないの?って。なんでわたしの人生には青山さんがいないの??って。

まあ同じようなことを2か月ほど前に西荻窪の洋酒堂で「いらっしゃいませ」とニッコリ笑うベストスタイルの雇われマスターを見た瞬間も思ったんですけどね。


でもちょっと見てると微笑んではいるけど目は笑ってないというか、倫也くんならもっと“それっぽい”包容力をドバドバだせるのに魂が入ってないっぽいのはなんでなんだろ?と思うようになって、それがこの青山さんという男なのか、それとも倫也くんに理由があるのかどっちなんだ・・・?と、でも「ぴったり」らしいからそれがこの作品の主人公であるってことなのかな?と思いながらもでもなんかしっくりこないなぁ・・・カレー食べるときも指ぬき手袋外さないのかぁ・・・とか考えてたらどうやら青山という男には秘密がありそうで、というか磯村くんから逃げてる?っぽくって、なるほどそういう縦軸があるんですね!。
死にたがりやの貫地谷ちゃんを救ったあと、胡散臭いカレー屋のおじさんと話をする青山さんが珈琲ショップのオーナーの顔とはぜんぜん違う貌をしてて、むしろ「こっち」が原作ファンに「ぴったり」と言わしめる中村倫也なのだろうってことで、なるほどわたし納得です!!。

しかし磯村くんは登場した瞬間こそ「キチってる奴だ」と、そんな男に追われる羽目になってるだなんて何をしたんだ青山さん!?となりましたが、飴ちゃんの包み紙?で「青 山」と名前を書いてニヤニヤしてて、なーんだ好きなんじゃん(笑)と、これで「青 山」にナイフ突き立てたりせっかく作った「青 山」をぐちゃぐちゃに破壊したりしてたら不安になるけど、これなら大丈夫であろう。これは「本性」を見せる瞬間を楽しみに待っていればいいやつです。

でもこれ公式の並びからし夏帆ちゃんが演じる垣根さんはレギュラーなんですよね?。
2話の貫地谷ちゃんの話は青山さんと出会ったことで「まずは靴下から変えてみようか」と思えるようになったという一つの“物語”として理解も共感もできて楽しめたんだけど、夏帆ちゃんのほうはそうでもなかったんだよなぁ・・・。
誠実で丁寧な仕事を心がけるのはいいけど、効率も考えなければならないと思うんだよな。
上司にああまで言われても貫きたい「私の仕事のやりかたはコレです」ってことならばまだしも、苦労して得た取引先の担当を飲み会ひとつで変えられたことで自分の「誠実で丁寧な仕事」が認めてもらえていないと「解った」から手書きからパソコン入力に変えてるわけで、そのあと社長に字の美しさを褒められ個人的な頼み事をされたうえに取引先にも自分の仕事が「認められていた(喜ばれていた)」ことを知ることになったけど、じゃあまた手書きに変えるのか?ってな話でさ、あの流れで「顔は綺麗だけど靴は汚い」とか言っちゃうところは嫌いじゃないけど、これから青山さんのことを追いかけたりするんだとしたらなんかちょっと「うーん・・・」というキャラクター像であることが不安。


ところで毎回変わるという小沢健二の主題歌(OP曲)、ちょっと流れた瞬間ぶった切られてて「毎回変わるってそういうこと!?」ってびっくりした(笑)。