『俺の家の話』第9話

涙なくしては見られなかった「息子の背中を見送る車椅子の父親」で終わった前回から、広い家に一人・・・かと思ったらすっかり嫁面してるさくらがいて、元嫁に寿一の愚痴、というか性生活についての悩みを聞いてもらって意見が一致したのも束の間、薄いほうの父親の育メン具合にドン引きしたさくらに「元の観山家に戻して」と言われながらも殺気を放ちながら稽古をする寿一の前に現れる親父の幻影・・・かと思ったら普通に徘徊でしたwwwというあまりにも酷いに笑ってたら寿三郎が三度?四度?の脳梗塞で意識混濁状態となり、家族がまた一つ屋根の下に集い(寿限無だけそれ以前に戻ってきたけど、車が停まる音を聞いて親父かと思ったであろう寿一があからさまにガッカリした顔をするもんだから心臓がキュッとなるも、「お邪魔しますかただいまかわからなくて・・・」と言う寿限無に寿一が優しく「おかえり」と言い、箒とバッグを同時に投げ捨て無言で抱き合ったのには心底から嬉しかった)、出て行ったはずの踊介も舞もそれぞれの距離感で親父を気にかけていたことが判り、なぜか長州力が戒名を考え、誰が一番心拍数をあげられるでしょうか大会が始まり、「肝っ玉!しこったま!さんたまー!」の大合唱と共に観山寿三郎が奇跡の復活を果たし・・・・・・

ってところまでは泣いて笑って泣き笑いで「さんたまーーーー!」って一緒になって拳突き上げたんだけど、いやちょっとまって?これさあ・・・・・・・寿一が死ぬ・・・・・・なんてことになったりしない・・・・・・?
引退試合に向かう世阿弥マシーンの背中をじっと見つめる袴姿の寿一の姿は寿一の死亡フラグではなくプロレスと訣別し能楽師として生きることを決意した、つまり「離見の見」って「だけ」であってほしい。
その決意をしたのに・・・なんてことにはなってくれるなよ!リモートで一緒にごはんを食べる寿一をさくらが「録画」してたのはただ単に食が細くなってるJUJUが「独りでごはんを食べる」ときのお供としてってことでそれ以上の意味なんてないと!戒名も隅田川の子供が「俺だったら出るね。だって会いたいもん」ってのも「あれなんだったんだ?」ってことでいいから!ホセも実はめっちゃいい奴だったってことで!。

とはいえドラマとして寿一を死なせる理由なんてないとは思う。長瀬智也が演じる観山寿一という物語の「主人公」が死ぬことで、死ななければ描けないものがあるとはここまで見てきたわたしには思えないもの。それなのにこんなにも胸がザワザワするのはなんでなんだよ・・・。