『俺の家の話』第3話

あの絶望的な2話のラストからどうなってしまうのかと心配してたら、寿三郎の状態が回復(という言い方でいいのかな?)し、娘を泣かせたシルバーカー使ってさくらと散歩に出かけ、二人っきりになったところでさくらが自分に恋愛感情など持っていないことを理解してることがわかり、それでも子供たちの前ではカッコ悪いから恋人のフリをしてくれと頼みつつ、布団に入るときはいい人生だったと思うけどすぐ目が覚めちゃうと、死に方がわからないと自嘲し、広げた風呂敷は子供たちがたたんでくれるというさくらに「でもやっぱり自分でたたまなきゃならないんですよ。だってあの子達の父親なんだから」と返す・・・なんて切ない話になって、一方寿一はさくらに借りた10万を返すために1回限りの助っ人ってだけかと思ったら(寿三郎を一人にしたのは風俗に行ってたからって話になっちゃうとはw)長州・武藤・蝶野に復帰してくれと頭を下げられ(10万の袋に血が付いていた→これを見てしまってさくらが誤解する流れは納得できすぎて笑ったw。長州のバームクーヘンなんなんだよwと思ってたけど寿一の手に包丁握らせるためのことだとは予想できなかったわw)スーパー世阿弥マシーンとして家族に内緒で復帰って、いやいやさすがにそれは伝統芸能ナメてね?膝やら肘やら腰やら痛めたら能楽師として終わるかもしれないのにそれはちょっとマズくね?とか思ってたら、トイレで親父と遭遇し、世阿弥のピンチに「立て!」と寿三郎が声援を送り、寿一は勝利するや否やトンボ帰りで夕飯と風呂の支度をし、そして世阿弥なんとかの「体幹がいい」と、「あいつ能やればいのに」って、能とプロレスが『体幹』で綺麗に繋がっちゃったもんだからもうなんも言えねー状態。

さくらの件で寿三郎の認知機能、判断力とか記憶力がほんとのところどの程度なのかがわからなくなったので、世阿弥の正体が寿一だと解っての発言なのか、それともプロレス好きの素直な感想ってことなのか判断はできないけれど(でもまあ前者だろう)、1.2話とみてきてこの風呂場シーンは父と子が本音で語り合う場であることを理解したところでの今回なわけで、どっちにしてもこれは寿一にとって「初めて親父がほめてくれた」瞬間であるわけで、そしてそれを寿一は能楽師としてもう一度舞台に立つという親父の力強い希望に触れながら聞いていたわけで、いやもう、あまりにも見事な流れすぎて言葉が出ないわ、マジで。

ていうか、世阿弥マシーンあれ長瀬本人がやってますってマジかよ・・・・・・。役者・長瀬智也はどんだけ天才なのよ・・・・・・。