『知ってるワイフ』

キービジュアルに「過去を変えれば、夫婦も変わる」とあるので、劇中で引用されるソクラテスの「良妻を得れば幸せになれるし、悪妻を得れば哲学者になれる」という言葉に従い「幸せ」になるため過去に戻ってやり直すという方法で「良妻」を得ようとするんだけど、良妻=別の女と結婚するつもりが結局アリスと夫婦になってしまうか、どんな女と結婚しても(夫婦の組み合わせが変わっても)結局哲学者になるしかない・・・的な話?。

初回を見る限りではそんな予想ができるんだけど、現状の問題としては“妻が怖い”ぐらいしか見当たらない夫に対し妻のほうは認知症っぽい母親の存在と奨学金の返済という現実的な問題があるわけで、それでも夫目線で「過去を変える」のならば最終的に「自分が変わらなければならない」というところに落ち着きそうだけど、演技的にもキャラ的にもぼやーっとした感じでひたすら自分のことしか考えてないこの大倉視点だとストーリーを楽しめるようになるよりもイライラの器がいっぱいになるほうが早いような気がする。
瀧本美織(え?顔パンパンじゃない・・・?)とのデートに向かってるのに女子高生に対して下心抱いてる時点で男としてアレだし、結果開演時間に間に合わなかったことから要領の悪さ判断力のなさがを見て取れるわけで銀行員としてもそりゃ出世見送られるだろうねってなもんだし。

ていうかこれ世の家事と子育てに加えて仕事もしてる人には夫の描写妻の描写どっちも結構キツくないですかね?。ほんとうにギリギリで毎日を生きてる人はドラマなんぞ見てる時間などないかもしれないけど。

で、これ松下洸平が夫役だったら夫婦のバトル的な視点で見られそうなのにと思ったものの、いや「離婚したい。そうだ、過去に戻って別の女と結婚しよう!」などと考えるクズ夫の松下洸平を求めてない、少なくとも今はまだあおちゃんを上書きしたくない!と即否定。

面白そうとは思えないけどもう見なくていいかなとまでは思わないという微妙な位置づけの初回でしたが、元ネタは韓国ドラマらしいけど今のところは(これまでフジでリメイクした作品と比べて)さほどそれ臭はないので、引き続き様子見(と言いながら松下洸平の存在だけで最後まで見続けるに決まってるんですけど)。