うーーーーん、黒覚醒し弟を手に掛ける義龍は官兵衛で松坂桃李の黒田長政が宇都宮朝房を殺った時ぐらいの闇を期待してたんだけど(そういや朝房の父親である鎮房は今回稲葉を演じてる村田雄浩さんでしたよね。完全に義龍を唆し煽る形になってるけど、義龍の死という理由があれどここからどの面下げて信長のところに転がり込むのか楽しみすぎる!)、行為自体はえげつなかったけど義龍の演技としてはガッカリだなぁ・・・。
弟が斬り殺される物音を聞きながらようやくこれで安眠できるとばかりに背を向けて目を閉じたところはよかったんだけど(父上と鷹狩りに行くってんであからさまに嘲りの笑みを向ける孫四郎を見下ろす義龍の顔もよかった)、そのあとの稲葉以下自分派の国衆を集めて演説するのがダメすぎて・・・。
今回はあっちでもこっちでも暗殺だったけど、帰蝶とのおだんごプレイ(笑)からの彦五郎のタマを取って雄たけび上げる木下ほうかの信光にインパクトで負けてんじゃないわよー!。黒い碁石拾ってにんまり笑う染谷信長に勝てとまではいわないけど、もうちょっと頑張って英明さん!。
しかし稲葉に乗せられて弟の命を奪う兄と、叔父を誑かして夫の敵を殺させる妹かー。姉にそそのかされたとはいえ兄に対する孫四郎の態度もアレだったし、なんつーか・・・どいつもこいつもろくでもねーなという意味で道三の血だなあという気が。
そして孫四郎たちを殺されてようやっと義龍がどれだけ自分のことを憎んでいたかを実感するとか道三も甘いなと思わんでもないです。孫四郎の血で顔面を染めて「おのれ許さんぞおおおおお!」と鬼神と化す道三それ自体は(これ何回撮り直ししたんだろう・・・と思ってしまうのはそれとして)ライティングや足元から這い上がるようなカメラワークといった素晴らしい演出込みで確実にこの作品で指折りになるであろう名シーンでしたが、本来はかなり有能であるはずの義龍がアレレ?ってな感じだもんで相対的に道三の能力もそれに引っ張られて(見えて)しまってるかなぁ。
とはいえ次回はついに道三と義龍による長良川の戦いよ!。もう予告だけでワクワクしかないんだけど(この作品予告の作り方はほんっとに上手いよねぇ)、すべては義龍の(演技の)出来にかかってると言っても過言ではないと思うので、英明さんには念を込めてマジ期待してるんだからね!。
あ、顎に手をあてて「フム・・・」と考える十兵衛はド好みです。こういうのはいくらでもください。