『美食探偵 明智五郎』

ふつうに、当初のスケジュール通りに「新ドラマ」が始まることの・・・安心感じゃないし(安心はできない)、安堵感じゃないし(安堵もできない)、この気持ちをなんて表現すればいいのかわからないのだけど、でも連続ドラマを見て感想を書くことを「日常」としているわたしのような人間にとって、新ドラマが放送されているという事実は今のこの大変な毎日を生きるための気力を保つうえで救いというか希望というか、そういうものです。そういうものだ。
だから撮影を続けてくれと言いたいわけではないし、再放送でいいよとは思ってます。そういう話じゃなくってさ、ただ、気持ちとしてね、異常事態のなかで「普通に」放送があることはわたしにとって支えでありよすがですと、そういうこと。


で、中身なんだけど、明智さんこれ「美食(家)」ですか?。ちくわの磯辺揚げが好きなのに?w。
原作まったく知らずに言うけど、明智さんの「変人味」が薄いというか、食べることに対する執着が強いだけで思ってたよりもマトモだなという印象なんだけど。演じる中村倫也が変人なので変人探偵だと思い込んでいただけで、「優先順位はまず食の探偵」というだけなのかな?。

それから有起哉の土佐弁警部が“出来る男”には見えないので、明智さんの推理力もそこまでキレッキレのようには見えないかなー。

ていうか、小池栄子が旦那を殺した理由、その動機はわかるんだ。私には魚料理だけを作らせておきながら自分はスパイスをふんだんに使った料理を食べていたってのは生来的に“人を殺せる人間”にとってトリガーとしては十分だと思うし。でも旦那が試食という名目で毎日ランチを食べに行くようになった経緯がわからん。魚料理しか食べないってのは別に肉が食べられないからってわけじゃなかったのか?。実は外では美味しいものを食べまくってて、そこを見込まれ試食を頼まれたとか?。だとしたらなぜ家では魚料理しか食べなかったのか(それを妻に要求したのか)、そこが気になるんだけど。探偵が主人公とはいえ「ミステリ(謎解き)」として見ちゃダメなのかな。
金持ちのボンボン探偵が美人殺人鬼の生みの親という関係性(縦軸)は悪くないので、だからこそ謎解きが主題ではないのだとしてもそこはもうちょい頑張ってほしい。ていうか上遠野(と若手)(これ誰?と思ったら劇団えぐざいるの人でした)をもっとぐいぐい絡ませて!。

ってことで、志田未来ちゃんがゲストの次回は殺人事件が発生し、さあどうなる!?というところから始まるようなので、上遠野刑事の活躍に期待したい。コメディ方向でも実はカッコいい方向でもどっちでもいいわよ!(たぶん前者だろうけどw)。