『病室で念仏を唱えないでください』第5話

命を救うことと魂を救うことか。なるほど。
救命医としては優秀かもしれないけど僧侶としてはまだまだ未熟というキャラクターは演じる伊藤英明込みで魅力的だとは思うものの、ここまで見続けてきて主人公が僧侶であることにそこまで明確な意味を見てとれはしなかったんだけど、今回で腑に落ちた。具体的には主人公の謹慎中に有賀さんが亡くなったことで。
大家族に見守られ、笑いと涙に包まれ大往生で旅立った人がいる一方で病院のベッドでひっそりと亡くなる人もいる。それでも有賀さんの魂は「クソ坊主」と出会ったことで、孤独ではなかっただろう。それが真実であるかはどうでもよくって、“わたしが”そう思えることが大事なのだと思う。