『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』第5話

「才能」というテーマで後天性サヴァンだったメインの患者と同じ音大卒のイケメンピアニスト、そして西郡の話をまとめたけど、そこに深山の存在価値が感じられないことが問題だと思うの。今出川部長と黒岩と深山とタイプは違えど導き役が三人もいるせいで役割が被っちゃってるもん。

才能がついに開花し夢を掴んだと思った患者はそれは病気だからであって才能なんてないですよってなオチで、ルックスと実力を兼ね備えたイケメンピアニストは才能は既に枯れていて頼みのルックスもあっさりとって代わられる程度のものでしかなかったってなオチで、西郡も努力してもトップナイフになれるほどの才能はありませんってんで、夢や希望といったものを見事に打ち砕く話だったことそれ自体は方向性としてアリだけど、そこで深山の果たす役割があまりにも物足りなさ過ぎる。

だったらせめてプライベート、娘との関係をもう一つの軸として描けばいいのに、こっちもこっちで黒岩の息子や西郡の母親との関係もあるし、あとまあ小机の恋愛話もあるしってんでどうにもこうにもぼんやりとした感じが否めない。深山のワンマンドラマではなく群像劇ということなのでしょうが、単純に群像劇としてうまくないよね。