『麒麟がくる』第2回「道三の罠」

無事お使いを済ませて帰宅したら戦が始まってて、とにもかくにも殿に戻ってきましたと報告したら「渡した金半分返せよ」「金が足りないっていうから貸してやっただけでやるとは言ってない」「この戦で侍大将の首2個取ってきたら借金チャラにしてやるよ」と言われてしまって「ハア!?」と返し、

「侍大将!侍大将!!侍大将!!!!!」

と叫びながら敵に向かって特攻する明智光秀ってか主人公とかやだー(笑)。可愛いけど!。
まだ侍大将見つけてないのに殿が退き鉦で今日の戦は終了です宣言してくれちゃったもんで「俺まだ侍大将見つけてないのに!」「お前の親父やっぱ嫌い!」って、こいつ自分(の借金)のことしか考えてないじゃん(笑)。可愛いけど!!。

とか思ってたら、それは実は「信秀のことは何でも知ってる。夫婦の閨のことまで知ってる」道山の仕掛けで、ぜんぶ芝居でしたー!酒を呑んでると思わせて実は水でしたー!ってんで織田軍を弛緩させたところで突撃じゃー!で超ハイクオリティー風雲たけし城のような(真田丸のときもそうだったけど昭和世代はどうしてもそう思っちゃうよねw)市街戦が始まり(戦太鼓がめちゃめちゃいい働きしてた。ゾワゾワした。この演出最高)、そんで

連れ立ちション中の克典信秀「しまったあああああああああああああああああああ!」

ってなんだこのコントwww。

でも連れション仲間は射られてゴロゴロ転がって(ちゃんとしまうものしまえたかな・・・出したまんまで死ぬとかやだな・・・)、そうこうしてたら十兵衛が戦場でようやっと侍大将見つけた!と思ったら叔父上で、え!?叔父上!?なんで!?叔父上裏切ってたん!??ていうかこの人どさくさに紛れて叔父上殺っちまうの!???と混乱してたら「似てる人でした」でズコー!となり(川底から水死体を映す一方で生き延びた信秀がこれまたコントみたいな落ち武者スタイルになってて、そんで「城に戻って・・・寝るかあ!」ってこれ笑うとこでいいのか?普通だったら殿としての強がりというか、生き残った者たちのためにあえてなんでもないことのように言ったのだと解釈するところだけど、克典の言い方があっけらかんとしすぎてて判断に迷う)、そしたらその直後にドシリアスモードで「叔父上に似てたから一瞬首を落とすのを躊躇ってしまった」と、侍大将の首=金としか思ってなかったけど、それは紛れもない「命」であり、旅費の代わりに獲ろうとしてる首とは誰かの家臣であり夫であり父である人間のソレであるという事実を「叔父上似」の相手を斬ることで自覚して、それでもしっかり侍大将の首を二つ持ち帰り称賛の言葉を掛けられながら「これが武士の本懐」かと、「これが武士の誉れ」なのかと、それが戦であり、勝たなければ自分が撃たれると、戦がある限り(生き続けるためには)勝ち続けなければならないのだと、だから首を落とすことを躊躇った自分は愚かだったと、そう自嘲気味に呟く十兵衛がいて、まさか「侍大将!侍大将!!」からこんな話(気持ち)になるだなんて・・・とこの時点でもうへとへとでした。

なのにこれだけじゃ終わらない。今回のクライマックスはこのあとだった。

さすが蝮。謡いながら殺すとかマジ蝮。
証拠となる密書は既に手に入れているわけで、冒頭でこの歌を謡っていたときにはもう土岐頼純を亡き者にしようと決めてたんだよね・・・。まじまじ蝮。

まさか「彼を知り、己を知れば・・・と言ったのは誰だったかな?」(に「孫子ですね」とサクっと答える十兵衛インテリ!)が信秀と頼純のダブルミーニングだったとは。ここで出る「つづく」に震え痺れたわー!。