『仮面ライダーゼロワン』第19話「カノジョは家売るヒューマギア」

いやちょっとこれもう、つまらないとかいうレベルを通りこしてない?。生け花と不動産売買と種目が変わっただけでやってることは同じであるうえに、ザイアスペックの影響で精神に悪影響が及んでるという人間のやることがあまりにも不快すぎて気分が悪くなる。
ヒューマギアが暴走する仕組み(スイッチ)として「マイナスの感情がシンギュラリティに達する」という設定であることは(それ自体が胸糞ではあるけど)理解するとして、酷い言葉を投げつけるだけでなく背中にのぼり旗を突き刺し小突き回して街を歩かせた挙句冬の噴水に突き飛ばしてびしょぬれにする必要がありますか?。
後編も前回と同じであるならば一方的に傷つけられたヒューマギアはバックアップで復活可能(だから大丈夫)で、傷つけた人間はヒューマギアとの交流により救われ改心してめでたしめでたしになるんだろうけど、不動産営業の仕事についた理由や、ヒューマギアに仕事を奪われる不安は心情としてわかるし、だから性根からクズなのではなく“ザイアスペックのせい”だとしても、ここまで非道なことをしておいてサウザーにレイドライザー破壊され“正気に戻りました”となるんだとしたらそれこそ脚本・演出共に正気かよ?と言いたい。

しかもこれ「天津垓の仕込み」だって視聴者はわかってることだからね。滅亡迅雷を倒したはずなのにヒューマギアが暴走する理由がわからないならまだしも、視聴者目線ではそのカラクリはわかってるのに

人間に煽られてヒューマギアが暴走→「それみたことか」とサウザーが倒そうとする→やめろー!やめてくれー!目を覚ませヒューマギアー!と叫ぶだけの或人

こんなものを見せられてどうしろと?。これまで暴走したら即終了ってんでヒューマギア破壊し続けてきたくせに、バックアップで復活できるとわかってるのに「やめろー」と喚くだけってなんなの?。理由はどうあれヒューマギアが暴走したことは事実なんだからこれまで通り「お前を救えるのはただ一人、俺だけだ」で暴走したヒューマギアを自分の手で破壊しなよと。それが社長の仕事だろうがと。それなのに滅が復元したと聞くと「すぐに破壊しなきゃ!」ですもん。主人公がそんなで、販促のために物語の中心にいる1000%は繰り返すけど「ぜんぶこいつのせい」だしってんで楽しい(楽しめる)要素皆無じゃん。
つーか前回の家元といい今回の不動産営業といい、ザイアスペックが「お仕事」にどれだけ役立ってるのかがさっぱりわかんねー。生け花は題材的に難しいとしても不動産営業だったらその「効果」を描くことができそうなもんだけど、やってることといえば相手の邪魔だけなんだもん。ただでさえなんで勝負すんの?としか思えんのに、こんな話をあと何話続けるつもりなのよ。