『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第35話「地球最大の決戦」

「3日の猶予をやる」とか言ったせいで負ける敵のヘボさよ・・・。
敵が一旦退き、次に攻めてくるまでの「あいだ」に対抗手段を模索するってのは戦隊のセオリーだからそこはいいんだけどさ、ポッと出の敵がなんでか知らんけど「3日やる」とか言って結局負けるって作劇として最低レベルじゃない?。「おもしろくないから(おもしろくするために)」とかなんとか言ってたような気がするけど、ポッと出すぎてそいつの性格もわからないのにそんなこと言われてもって話だし、3日待ってくれての再戦内容も個別に「試練」をクリアしたというのにその「成果」、それぞれが(特訓の内容はどうあれ)身につけたという勇気でありスピードであり集中力が戦いのなかで特に活かされたように見えなかったとかさあ。卵5.6個持ったバンバがそれなりに印象的な殺陣を見せたじゃん。なんでそれをそのまんまプリシャスとの戦いのなかで繰り返さないの?。

結局コウ以外のリュウソウジャーが特訓したのはコウがなにがしかの策なり新たな力なりを持って戻ってくるまでの「時間稼ぎ」のためだったわけだから、百歩譲ってそれをやり遂げたことが五人の特訓の成果ですってことなんだと受け止めるとしても、この流れで封印されていた陸海空の騎士竜合体にコウとカナロ以外が「不参加」ってどう考えてもおかしいでしょうよ。おかしいというか、理解できない。これ「戦隊」よ?。
「レベルアップした俺たちなら今度こそ倒せるはずだ!」っつって合体したってのに搭乗するのはコウとカナロだけなら残りの4人がしたという「レベルアップ」はどこにどう働いてるってのよ?。

その合体も、想像を絶する破壊力ゆえにモサレックス自ら(モサレックスの意志で)封印したとか言っておきながら、いざ合体するとなったらモサレックスの心中描写まったくなしにあっさり合体とかないわー。これまでの積み重ね、陸のリュウソウジャーたちの戦いや人となりを見てきた「信頼」があるからモサレックスは封印を解く決心をしてくれたんだってなことなんだろうけど、ここはそれをしっかりと言葉にして描写しなきゃならないところなんじゃないの?。

百歩譲って受け止めるとは言ったけど、コウもコウで別にコウの能力が上がったわけでなく相手がコピーした「必殺技」の発動時間の隙をつくという「弱点」を見つけただけだし(俺最強!で己の弱さに気づかないことが問題だって言われてんのに、自らその弱さに気づく(気づかせる)のではなく唐突にマスターレッドが現れて必殺技の「弱点」を教えてくれるってなんでこんな話になんのよ・・・)、個別強化の末に最強ロボが登場する回だというのに盛り上がるところ一切なし(どころか現時点での最強フォームの必殺技の「弱点」を相手も知った)とかこれこそ虚無でしょ・・・。