『いだてん~東京オリムピック噺~』第19回「箱根駅伝」

箱根駅伝を題材にした新作落語だから複数の噺家がリレー形式で聞かせるってのはいいとしても、森山未來に何役もやらせる理由が「大根監督だから」以外に見つからなかったのはそれとして(つーか直前に見た(読んだ)だけの新作落語を人前で披露するって、才能とか天才性とかよりも客舐めてんの?落語ってそんなにチョロイの?という印象のほうが強いんだけど)、本筋(四三の話)と噺の内容がしっかりリンクしてるからこれまでで一番このパートに意味を見いだせたし、そもそも箱根駅伝がだいこうぶつのわたしなので、ひとり遅れた最終ランナーのゴールを待つのとか、街の人たちが総出で雪かきとか、観客が傘で道を作ってくれたとか、そういうのでいちいち泣いちゃう。ゴール直前での明治のブレーキからのアンチマラソンだったはずの岸先生が箱根駅伝を通し実際に長距離を走る選手たちを見て涙を流して感動しちゃうのとかほんとダメ泣いちゃう。

金栗四三箱根駅伝の「生みの親」だということは知っていたものの(四三に箱根駅伝発案のキッカケを与えた明治の学生が矢崎広くんだったよ!)ここまで超個人的な動機で企画されたものであることは知らなかったので(あと大会MVPに金栗四三杯が贈られていることは知ってたけどそのトロフィーが可児さんの作ったやつのレプリカであることを可児さんトロフィーが登場した回で知りましたw)そこは白目りましたが(ていうかおまえ金の無心をすべくサプライズ帰京をしたのはいいけどそこでまた次の子を仕込むんだろう!と思った瞬間そういう雰囲気になっててw、映像的には子供に泣かれて照れ笑いで終わってたけどでもおまえ確実に続きして仕込んだだろう!と思わずにはいられないw)、車が動かないからと下車して選手に並走し、区間を走る選手たちに対しひとりずっと走りっぱなしだというのに松岡修造ばりに喝を入れながら誰よりも早い四三の図を見て、このところ胸のなかに巣くっていたこのドラマの四三というキャラクターに対する反感はずいぶんと薄れました。ていうか、この人相手に怒ってもしゃーないなと。しゃーないと言えば治五郎さんもな。オリンピックは開催されるけどマラソンはないよだなんて「言えるわけないだろう!」という気持ちはわかるがそれはかえって酷だよ治五郎さん・・・誰かが言わなきゃならないならばそれはあんたの役目だろうが治五郎さんよ・・・。


って、次回予告に弥彦が!!いたよ!!!!!(我が家大歓喜!)