『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第5話「地獄の番犬」

いやだからトワが「さなえ」と呼ぶその女子はなんなんだよと。黒柴の仔犬(黒い子は「映えない」からとか言ってたけど、少なくとも仔犬だろうが成犬だろうが黒柴が「映えない」などと言う(思う)やつは皆無だとわたしは思うね!)をキッカケに知り合ったんだろうぐらいの想像はできるし、トワとバンバ兄弟は早くに里を出てるわけだから一般社会でそれなりの年月を過ごしてきたのだとすれば一般人の友人の一人や二人出来ててもおかしくないし、だからトワに女友達がいますよってことはいいんだけど、どうやって知り合ったかの説明ぐらいしろよと。次回じゃなくて今回やれよと。

なんてことよりも『地震パワーで強くなるタンクジョウ様』ってなにこの降ってわいた設定。「地球は元々俺たちのもの」だとか言ってた気がするし、ドルイドンが自然パワーを吸収して強くなる種族なのだとしたらそういうことは最初から言っといてよ。

そんでもってそのタンクジョウに敵意をむき出しにするコウな。「あいつはマスターの敵なんだ!」とか言ってたけどマスター殺られてこれが初めてのぶつかり合いじゃないからね。2話以降何度もタンクジョウを目視してるのに今更何言ってんの?って話ですよ。まさかタンクジョウからマスターをネタに煽られたことで「そうだこいつがマスターを殺ったんだ」と気づいた(思い出した)なんてことはないですよね?。

それよりなにより同じ攻撃でやられてんのに(変身解除させられてんのに)マスターの敵討ちで熱くなったにしても再変身してこれだけ動けてる赤に対しすっ転がってるまんまの他三人、特に青と桃はなにやってんだって話。タンクジョウにマスターを直接殺られたコウに対しメルトとアスナはマイナソーにマスターを奪われたわけで、だからタンクジョウに対する「マスターの敵」という意識はコウと比べたら薄いのかもしれないし、なんなら今回初めて知ったのかもしれないよ?。でもそれにしたってコウの怒りに対してすっ転がってるだけってことはないだろよ。怒りで我を忘れそうになるコウに対し(でもメルトの言葉からマスターに言われたことを思い出した途端復讐モードから我に返ってて、マジでこいつのキャラがわからん)メルトはメルトのアスナアスナのやり方でドルイドンに向かっていけよと。そういうところでキャラの描き分け(キャラ付け)していくもんじゃないの?。

ついでに言うといつの間にゲットしてた黒の騎士竜がどすこい相撲キャラってさあ・・・・・・・・・「騎士」と「竜」でなぜこういう発想になるのか心底理解できないし、そもそもパワー系はアスナであってバンバじゃないし、まだ序盤だからとか抜きにして根本的に戦隊における各キャラの性格や設定とそれを視聴者に伝え根付かせるということの意味とか重要性が全く分かってないんじゃないかとしか思えないんだけど。
てかこの話のなにが「地獄の番犬」なんですか?。地獄の番犬っつったら特撮ファンにとって「特別な名称」であるわけで、それをわかっててこんな話をやったのかと。

で、この話は1話で終わらず次回へ続くってなことだけど、これまで何の疑問も抱かずというか“正しい選択肢(の一つ)”として『マイナソーの生み主を倒す』と言ってた兄弟だけど、「マイナソーを倒しても毒は消えない」ことがわかった。つまり、マイナソーを倒すために生み主(人間)を亡き者にしたとしてもマイナソーに攻撃を受けた人々の状況は改善しないということが“あり得る”ってことだけど、なぜ兄弟はその可能性を考えず?「生み主を倒せばマイナソーも倒せる」と言い切ってたのか、これについてどう落とし前をつけるつもりなんだろう。
「命をなんだと思ってるんだ!」というコウの言葉はさなえの怒りと同じであることに気づいたトワは、自分が何をしようとしていたのかを理解したっぽいのに対しバンバはそれでもなにか思うところがありそうだから「なんか」はあるんだと思うけど、なんの説明もなくスルーされてしまいそうな気もする・・・(それぐらい脚本を信じられなくなりつつある)。