『いだてん~東京オリムピック噺~』第13回「復活」

ラソンレース中の四三になにが起こったのかわかった。ラザロのこともわかった。
この程度の関わりで「スウェーデン人家族との交流」がずっと続くとかピンとこないし、レース当日に発見されてホテルに帰ってその日のうちに再びコースを歩いて何があったのか確認できるぐらいなら「消えた日本人」じゃなくね?とか、思ってたのとはずいぶんと違う感じではあったけど(つーか四三に釣られて結構な人数がコース間違えててびっくりしながら笑ったわw。てっきり日本人だけがコース間違えたから「消えた」と騒ぎになったんだと思ったのにこんなに大勢でとか、これはもう運営の不備としか言いようがないだろw)、たぶん実際にあった通りなのだろう。
ラザロに起きたことはまさに悲劇以外のなにものでもないけれど、故郷ではラザロは今も英雄であると知ることができてホッとしたし。

で、四三と弥彦、治五郎さんは「次のオリンピック」を目指すべく、閉会式には出ずに帰国することにしたと。極東でオリンピック開催なんぞありえねーと嘲笑されて背負い投げ寸止めキメる嘉納天狗の「負けてないっぷり」は素敵だったし、大森さんもお疲れさまでした。
結果としては惨敗オブ惨敗で世界(というか欧米)との圧倒的な「差」を突き付けられるものでしたが、初めてのオリンピック(ストックホルム編)はあらゆる『切なさ』を味わうことがことができました。大変おいしゅうございました。

が。

今回ばかりはまじでまじでまじで落語パートいらんわ。四三の初めてのオリンピックも孝蔵の初高座もどちらも「失敗」、だけど「先のある(前向きな)失敗」であり、云わばここからがマラソン選手であり噺家としての「本当のスタート」なんだという構成は分かるけど、それでも今回は全編ストックホルム(四三のレース結果について知る金栗家やスヤさん含め)(つーか金栗家に押しかけて鯛で宴会してたときよりも重行さんの容体が一気に悪化してるように見えるってか、スヤさんに向ける笑みが明らかに力ないものなんだけど、そんな旦那にお構いなしで「四三さん」の話しかしない嫁ってどうなんよ・・・なんのために「重行さん」というキャラを出しスヤさんと結婚させたのよ・・・)で作って欲しかった。

だって志ん生自身が「オリンピックとはなんの関係もありませんが」って言っちゃってるじゃん。

(画面の)勢い・動きだけは無駄にあるから流し見することができないもんで、関係ないならちょっと黙っててよ!とイラついてしまったわ・・・。
金栗氏のことなんぞそっちのけで小梅といちゃついてる美川くんは何があってそんなことになってんだか説明しろよオイと思ったけど。