あまりの無力感と共に検察・警察憎しというか、心情的に裁判所の前で恨めし気な顔をする黒川先生にどっぷり共感できてしまったわけで、その状態で黒川先生が抱える「事件」の話になるのが制作の“意図”であり、わたしはまんまとそれに乗せられてるのでしょうが、それにしたってあまりにも理不尽な話でなぁ・・・・・・。
有馬さんの気持ちも、開かずの扉云々もだけど、開かずの扉が開いたとしても認知症が進んでる鶴太郎は無罪判決が出るころにはそれを理解できなくなってるかもしれない(それどころか亡くなってしまうかもしれない)し、再審が叶い無罪判決が出て星野真理は「殺人犯の娘」ではなくなったとしても、父親は戻ってこないかもしれないわけで、だからアクリル板越しに手を合わせて大きくなったなあという父親と信じてあげられなくてごめんなさいと謝る娘の姿がツライのなんのって。
この真実を見つければ見つけるほど報われなさが募るドラマの果てにはなにが待っているのだろうか。最終回のラストは有馬さんや秋保先生はもちろん、哲太や正名僕蔵や赤楚くんもみんな一緒にバーベキューするんでいいよーなんてわたしらしからぬことを考えてしまうほど、今回はマジで辛かった。