『メゾン・ド・ポリス』第9話

さすがにこの展開はやりすぎというかなんというか・・・殺人事件に巻き込まれるとかひょんなことから殺人事件の調査をすることにとか、そんな感じならいいけど、メゾンドポリスの捜査を止めるために二人の人間の命を奪う展開ははっきり言って引く。しかもそこに警察が深く絡んでるとか、そこまでハードは話を望んでなかったというか、ここまで相手を「悪」にしちゃうと話の毛色が違いすぎて、どれだけオジサンたちが「実は凄腕」だとしてもここから実は〇〇でしたー!とひっくり返すのは難しいのではないか。

まぁ盗聴されてることを知ってるのにICレコーダーを「鍵が掛かる自分のデスクに仕舞ってあるから大丈夫です」と明言しちゃうひよりを筆頭に今回のオジサンたちの行動は些か脇が甘すぎたんで、それらはぜんぶ“わざと”でしたってことでひっくり返してみせちゃうんだろうけど、チンピラはともかく証言を頼んだ一般人が死んでしまっているわけで、それは自分たちが巻き込んだせいであるわけで、この時点でメゾンドポリスの捜査・計画は「失敗」でしょう。めでたしめでたしで終わっていいはずがない。そして完落ちでどんちゃん騒ぎで終わらないならこのドラマはなんだったんだ?という話なわけで、ひよりの父親や夏目が取り調べた人が死んでいるのは話の起点だからいいとしても証人を殺すのは作劇として間違いだとわたしは思う。