『イノセンス~冤罪弁護士』第7話

前回吹越満山下容莉枝の夫婦に真正面からキツイこと言われたうえに、こんな事情、こんな動機で依頼人から「実はやってた」と言われてしまった黒川先生はどうするのか、どうなってしまうのかとわりと本気でドキドキハラハラしたので、依頼人から解任され、でも黒川の言葉が想いが依頼人の心を動かし、罪を認めたうえで黒川に再弁護を依頼する・・・といういかにもな展開にホッとするわたしがいました。依頼人を改めて「救う」ために頑張りましょうね!と和倉に言われながら裁判所のロビーで徐にリュックからバナナを取り出しその場で立ち食いする黒川先生のことを、わたしは案外好きなのかもしれないな。

見失いそうになっていた方向性については「本当のことが知りたい」なんて動機で弁護活動なんてできない(それは成り立たない)という黒川父の・・・まぁ尤もだよね、というこの発言に対し、黒川先生なりの反論なり答えなりを見つけるため今回の案件で、「弁護士の仕事は依頼人の利益を守ることだけど、犯した罪から目を背けて逃げ切ることが本当に依頼人の利益になるのか。たとえ裁判に勝ったとしても罪を背負ったままでは救われることはない」という黒川先生の言葉が依頼人が罪を認めることに繋がったことで(それプラス守るべき弟が死んでしまったこともあるけど。ていうかむしろそっちのほうが大きいだろうとは思うけど)、黒川先生の中で土台のようなものが固まったと。そのうえで、引きずっている事件と改めて向き合い、それが秋保先生を救う・・・ってなところかなー。