『トレース~科捜研の男~』第2話

初回は「犯罪被害者家族」であるという共通点があったから、娘が生まれてきたのは「母親を救うため」だと思うと“自分の考え”を語ることにそこまで違和感を覚えなかったけど、今回の父親と犯人が交わしたであろうやりとりとか愛する人の心臓を止めることはできなかったという犯人の気持ちを憶測で語る主人公には「証拠だけが真実」とかどの口が言うとしか・・・。
科捜研の職員としての証拠至上主義と『残された者』の気持ちを救いたいという真野個人の感情はイコールではないということなのでしょうが、両極端過ぎて。

事件のほうも、白血病で骨髄移植を受け、その自分の見舞いに来る途中で恋人が事故に遭い、そして心臓を奪われたという過去の持ち主でその復讐をしようとしている男という設定なのになんでこんな小太りでむさくるしいビジュアルの犯人なん・・・?ってのはあるものの、娘を助けるために医者という立場を利用して助けられるかもしれなかった(んだよね?)女子高生を脳死状態にさせた父親を悪として描かないことを含めなかなかに酷い真実でそれ自体は悪くないんだけど(結構大きな病院なのに当直の看護師とかいないんかいとか、科捜研の連中に連絡するより先にまず最寄りの交番から警官向かわせろよってかサイレン鳴らして急行しろよ(科捜研より遅れて現着してんじゃねーよ)ってなツッコミはする気もおきない)、如何せん船越がうるさすぎてうんざりしちゃう・・・。事件解決までにタイムリミット設けられたせいで(こんなこと言われるだなんてコイツ普段からどんだけポンコツなのかと。骨髄移植の提供者ってだけだった一般人にあんな言動して事件の解決関係なく懲罰もんだろ)ただでさえ高圧的なのに焦りまで加わっちゃって騒音以外のナニモノでもないし、はっきり言って見苦しい。

あとそれまで流れてた音楽をぶつ切りする演出が何回も使われてたけど、こういう演出はここぞって時に使うから効果があるんだろうに。