『ドロ刑 −警視庁捜査三課−』第4話

今回の話、これ小説で読んだらわたしたぶんちょっと泣くわ。班目とか13係抜きで「モサ」が主人公で、イベント会場に大物スリグループが集まりさらに伝説のスリも現れ、モサVSスリの戦いをスリリングに描き、最後に明かされるなぜかあっさり捕まった伝説のスリ率いるスリ軍団の真の目的は仲間の敵討ちだったとかぜったい燃える(あーモサ役は誰がいいかなー、吹越満かなー、伝説のスリは小林薫がいいです!と脳内実写化キャスティングしながら読みそうだけどそれはまた別のおはなし)。
となると、班目の存在が足を引っ張ってると認めざるを得ない・・・かなぁ。話(プロット)自体は毎回悪くない、いやむしろ面白いとは思うのに、班目のキャラで(班目を中心におくことで)その面白さが消されてしまってる。
言葉選ばずに言うと班目がとにかく邪魔なのよ。中島健人のための企画で中島健人のためのキャラ造形ではあるのでしょうが、はっきり言って逆効果。そういう役ならケンティが演じる必要ないと言われるかもしれませんが、真ん中にいるのは職務に(必要以上に)熱意と誇りを持ち真正面から泥棒に向き合う新人刑事でいいのよ。そんでその周りに個性的な先輩を置けばいい。周りが変人ばかりなら視点であり始点であり支点となる人物は普通でいいと思うし、全員変人の中心となるには中島健人の演技力はまだまだ足りない。ってなことを今回強く感じました。
班目周辺が軽い感じで進むなか皇子山VS煙鴉はシリアスでいくのかと思いきや、いつものバーでケムさんに煙鴉について調べたことを突き付けたものの班目の存在に引っ張られ勝手に判断して「クソッ」となる皇子山さんもやっぱりコメディ要員なんですね・・・。でも予告にいた船に乗って逃げる?ケムさんを橋の上から見下ろす皇子山さんの図はシリアスかっこいいんだよー!(だから見続けてしまう)。