- 作者: 黒川博行
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2018/06/29
- メディア: 単行本
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やっぱり大阪一のイケイケ極道であってこその桑原さんですよね!!とページをめくる手は止まらず、ステゴロも拷問も以前のソレとは違うというか、ストッパーが馬鹿になっちゃってる感じがあって、それはやっぱり破門というこれまでとは全く違う地獄を見たからなのかなぁ・・・と、普通の人間だったらもう一度破門となったら終わりだからとストッパーを新しくするところが逆にいくところが桑原さんなのかなぁ・・・と、そんなことを思いながら読み進めるのですが、今回帯に「疫病神、凶弾に倒れる!」とデカデカ書かれてるんですよね。さらに表紙をめくると
心臓停止・・・・・・。あの桑原が死んだのか。
あの憎まれ口が聞けないのか。
連れ立って三途の川を渡ろうと言っていたのは嘘だったのか――。
とあるわけですよ。桑原さんが撃たれるであろうことは確実なわけですよ。その瞬間がいつくるかいつくるかでページをめくりたいけどめくるのが怖いわけですよ。
今回のシノギはド腐れ警察OBどもが介護施設やオレオレ詐欺で老人から巻き上げる金を掻っ攫おうというもので、警察OBだけあってどいつもこいつも狸なんですよね。加えて二蝶会と過去に関わりをもつ同規模の組のガッツリ絡んでいるので、もういつどこで桑原さんが弾かれてもおかしくないわけですよ。
そんなこんなでついに撃たれてしまうわけですが、それまでは絶体絶命であってもギリギリの綱渡りでピンチを乗り越えてきたというのにどこの誰かもわからん(素性はわかってるけどキャラとしてはポッと出のようなものである)ペーペーにどさくさ紛れに撃たれるというのが実に桑原さんらしいというのはそれとして、それを見た二宮がショックで吐いて気を失うってのがさあ!。
そんでもっての↑これですよ。「もう憎まれ口を叩けないのか」ではなく「もうあの憎まれ口が聞けないのか」ですよ!?くっそ萌えるんですけど!!!!!。
桑原&二宮コンビがだいだいだいだい大好きだけど、そういう萌えを感じたことってなかったのに(私のなかではそういう作品ではないので)、なんなの!?なんなのこれは・・・っ!?と超動揺しつつも(桑原さんが死ぬわけないから)ここからどうなるのかと、このあと二人の間でどんな憎まれ口が交わされるのかと!前のめりで残り僅かなページをめくるも、ええ・・・なにこの切ないというか寸止めというか、お預け食らったこの感じ・・・。次作への引きハンパねえ!!。