『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』#34「伝説の銃」

ノエルですら外せなかった『足枷』を魁利だけが外しそしてアルセーヌ自身から「ルパンマグナム」を託された。
・・・と書くと、プラスの方向へ進んだように思えるけれど、魁利はこれマイナスというか、さらに闇が濃くなったように思えなくもなくてなにやら不穏な感じがする・・・・・・。
これまでは「これしかないから怪盗やってんだ」というスタンスだったのに、「怪盗であることを自ら選んだ」わけだしね。それがアルセーヌの用意した試練をクリアする結果に繋がったけど、兄貴と、兄貴に似てる圭ちゃんのように自分はなれないと、兄貴や圭ちゃんと俺は違うんだと、それをはっきりと理解し自覚したがゆえの「怪盗に向いてる」発言だとすると、魁利はわたしが思ってるよりももっと、もしかすると違う方向に、変わりつつあるのかもしれないな。
初美花は大切な親友、透真は愛する婚約者であるのに対し、魁利の場合は複雑な感情を抱いている兄貴なわけで、「大事な存在」であることに違いはなくともそれでも二人とはちょっと違うと思うんだよね。初美花と透真は親友と婚約者とこれからもずっと共に生きていくために取り戻そうとしているけど、魁利は兄貴に対するコンプレックスを乗り越えるために、越えねばならない存在としての兄貴を取り戻そうとしてるのかなと、そんなふうに思えてしまうのだけど(と同時に、ノエルは「誰」を撃てなかったのだろうかとも思う。これいつまで引っ張るんだよー!)(ていうかこれでノエルはパトレン1号にもルパンレッドにも敵わなかった、ということになるのか・・・)、であるならば兄貴のようにはなれないと、ほんとに本気でそう割り切ったというか振り切ったというか、そんな状態であるのならば、今の魁利にとって兄貴の存在は以前と変わらず「なんとしても取り戻したい存在」であるのだろうか?と考えてしまいそうで・・・・・・。
精神攻撃は戦隊における定番の1つですが(去年とか何度精神攻撃されてたか・・・)、幻影が騙そうとしたり惑わせようとしたりとヒーローを捕えるべく攻撃してくるのではなく「私のことはもういいから幸せになって」と言ってくるってのは戦う上でのアイデンティティの揺さぶり方としてこの上なくエグイのだけど(透真の苦悩にギュンギュンきたわ・・・)、魁利は圭ちゃんを通じて兄貴と向き合い、そして自分と向き合ってきたステップがあるからこそ撃てたのだと(それがないからノエルも透真も初美花も撃てなかったのだと)いうことならば、光は見える・・・・・・かな。兄貴や圭ちゃんのようにはなれない、光に対する闇とか影とか、自分にあるのはそういうものだと自覚した魁利だけど、兄貴や圭ちゃんとは違うその闇であり影を武器として、ザミーゴひいてはギャングラーを倒す力に変える的な感じで。
とか思ってたらラストでコグレさんが魁利のことを「これは予想以上の逸材でしたね」とか言ってて、やっぱり三人は何らかの理由・条件・基準に合致したがゆえにパトレンジャーとして選ばれたと考えていいだろうけど、それを言うコグレさんの顔が完全に『悪い顔』なんですけどー!?。まさかルパンコレクションを全て集めたらどんな願いでも叶うのは事実だとして、全部集まったところで「フハハハハこの時を待っていた!」なんつって、コグレさんの真の目的はルパンレンジャーを使いコレクションを集めさせ、そして自らの願いを叶えるためだったのだー!ってなことになったりするのだろうか・・・。となるとコグレさんの狙いはルパン家の再興、もっというとアルセーヌ・ルパンの復活で、ルパンレンジャーの三人はその憑代にすべくコグレさんが見つけた「材料」だとか・・・。
と思ったら予告wwなんだあれwww。
ここでコグレ回ってのは流れとして理解できるけど、それ相応の説明をしてくれるんでしょうね?。これで単なる全力ギャグ回(本筋は全く進まない)でしかなかったら、さすがにちょっとパトレン放置がすぎませんか!?となりますよ?。