『仮面ライダージオウ』第1話「キングダム2068」

え?この子概念的な意味での「王様になりたい」ってんでなく、本気の本気で「王様」になりたいと思ってんの?高校三年で?。
ええー・・・ちょっと・・・・・・・・・ヤバくない?(真顔)。
大統領だったり総理大臣だったり、国によって「トップ」の呼称が違うから総合的な意味での「王様」だとして、王様になるための具体的な努力、勉強とか人脈作りとか身体鍛えてますとか、そういうことを本気でやってますってんならまだしも、大学すら行こうとせずただ「王様になりたい」と思ってる(言ってる)だけっぽいけどだとしたらマジでヤバいでしょ。
おじさん(叔父さんではなく大叔父さんなのか)が預かってる理由は子供の頃に事故にあって両親(+祖父母)が死んじゃったとかで、王様になりたいってのはその当時の夢で、主人公のなかでその頃のまんま時間が止まってるとかそんな理由でもない限り(保護者ポジションであるおじさんが王様発言を怒ったり呆れたりすることなく“そういうもの”として対応してるぐらいだからなんか理由はあるだろうけど)、まだ1話だということを差し引いてもキャラとしてちょっと理解が及ばないのだけれど、頭ヤバい子ですってことでいいのコレ?。
冒頭のあんな狭い坂道(アスファルトで隣は階段)目掛けて柔道技掛ける同級生ってのは(コイツもあたまおかしいでしょ・・・)主人公がそれをさっと躱すことで「コイツただもんじゃねーな」ってところを見せるのかと思ったし、江戸時代の喧嘩に首つっこませるのもあっという間に仲裁しちゃって「コイツただもんじゃねーな」ってところを見せるんだと思ったのに、どちらもそんなことはなく(後者は一応その場を和ませてはいたけど)、ただひたすら「王様になる」と言ってるだけだなんて、第一印象が好きとか嫌いではなく「(話が通じなさそうで)怖い」と感じてしまうのだけど・・・。
現時点ではただのポンコツ高校生だってんならせめて赤いロボに追いかけられたときに無意識でなるべく人のいなさそうなところへ逃げようとするとかさ、王様でも魔王でもいいから性根のところで“非凡さ”の欠片でも見せてくれたらよかったのに、アーケード商店街に逃げ込んでザマーミロ!で店破壊だもん・・・。
主人公のキャラはさておいたとしても、1話(初回)の出来としてあまりにもとっ散らかり過ぎててどう反応していいやら・・・・・・。
記憶が新しすぎるビルドを最初の掴みに持ってくるのはいいとして、「2017年」に「スカイウォールがある」世界ってどういうことなの?。主人公が飛んだ先にいた仮面ライダービルド・桐生戦兎と仮面ライダークローズ・万丈龍我はどの世界の戦兎と万丈なの??。
50年後の近未来が物語の原点(始まり)で、そこで主人公はオーマジオウ(大マジ王?逢魔時王?)として世界を支配していると。対するレジスタント組織に属するヒロインと変身ポーズがやたらカッコいい2号ライダーはオーマジオウ=常盤ソウゴが魔王としての力を得る前に、ヒロインは変身しないように説得を、2号ライダーは抹殺すべく50年前にタイムトラベルしてきたよってな(初回の)話であることは理解できるけど、この作品の『タイムトラベル』というのは『時間移動』という意味でのタイムトラベルだけでなく『並行世界』へも行き来ができると考えていいのだろうか。何事もなければ時空トンネルを通り同一線上のなかで時間移動するところが、アクシデントでトンネルからはみ出てしまうと並行世界に横移動のような形で飛んでしまうとか?。であれば主人公があった戦兎と万丈が居た世界は先週までわたしが観ていた世界でもなければ戦兎と万丈が創った新世界でもない・・・かもしれない?。
主人公が戦兎と万丈にあった「2017年」と青い服きた怪しげな子がアナザービルドを生み出した「2017年」は異なる世界線上にあるのでしょうが、ツクヨミファイズフォン持ってたり2号ライダーがゴーストの力を発動できるウォッチを既に保有してることも含めその関係性・関連性は次回以降で説明されるにしても分かりにくいよねぇ。意図的に混乱させているのか見せ方が上手くないのか、どっちだろう。
見せ方で思い出したけど、主人公が自転車の椅子の上にあったウォッチを道に置く(主人公の手からウォッチが離れる)→江戸時代の茶屋でツクヨミに「君の持ってるそのウォッチ」と言われた瞬間手の中にウォッチがあってびっくりってなシーンも、手の中にウォッチがあってびっくりというよりウォッチが光ってびっくりしたように見えなくもないし、意図的ではなく上手くないだけ・・・かなぁ。
ていうかこれってツクヨミが主人公(の手の中)にウォッチを渡したと考えていいのだろうか。だとしたら常盤ソウゴを魔王にしないってのがわざわざ未来からやってきた目的だろうに、自ら魔王となるためのアイテムをを渡してどうすんだ?と思うんだけど。常盤ソウゴがジオウになることは決まってるというか避けられない運命で、ツクヨミはそこからオーマジオウに「させない」道を進ませようとするってことなのかな?。
で、対して常盤ソウゴを「最低最悪の魔王」にしようとしてるのがベルトを献上したイケメンだと。ええ、今年のわたしはこのイケメンです!!!!!(今のところはね)(ナイト様こと蓮に雰囲気が似すぎてる2号ライダーもツンデレ具合によっては(ツンデレは決まってる。この顔でツンデレじゃないとかありえない)イケそうな気がするので)。
未来では最低最悪の魔王であるはずが「最高最善の魔王になる!」(この発言がまた頭悪そうでなぁ・・・w)とか言い出したもんで一瞬「ハァ?」的な表情を浮かべつつもスマートにベルトを差し出した瞬間「はいこの人―!」ってなりましたw。このぽや〜んとした主人公をどんな手管で魔王へと導いていくのか楽しみです!!。お祭り作品だもん、(不安は結構あるけど)楽しんだもん勝ちってことで!。


というわけで、未来のオーマジオウの中身が生瀬大叔父さんでもぜんぜん驚きませんw。50年後何歳だよ!?ではあるけど、この生瀬大叔父さんずっと変わらないんじゃないか感あるしw。