『シグナル 長期未解決事件捜査班』第8話

初回からずっと見せ続けられてきた子供の頃の主人公が連行される兄に呼びかけるシーン、この背景に何があるのか?ってのが大山失踪の謎と共にこのドラマを引っ張る二本柱であるわけですが、思った以上に胸糞悪いやつでした・・・。
集団暴行事件が起きて、権力者の息子がその犯人(主犯)だからってんで揉み消すとか、揉み消すのが無理なら捜査に手心を加えるとか、そういうことなら(心情的には無理でも)まぁ理解できなくはないけど、主犯の代わりに金もコネもない別の人物を主犯として仕立て上げるとかないわー。そのために10人以上いるという従犯の奴等のみならず被害者の女子生徒までをも口裏合わせさせるとかどんな権力なんだって。主犯以外の生徒たちだって主犯でこそないものの従犯だろ?なにがしかのお咎めがあるだろ?。それなのに真の主犯は他人に罪を着せて知らん顔してるとか許せるの?。
被害者の女子生徒もあんな父親持ちだし結構な額の金と引き換えに偽証を求められたってなところだろうけど、それはさておき三枝兄に勉強を教えてもらう描写が引っ掛かるところ多すぎてなぁ・・・。優等生に勉強を教えてもらうのはいいけど学校や図書館などでなく他人の家でとかまるで誰にも知られたくないような感じだし、高校生だってのに中学レベルから教えてくれとか明らかに事情アリでしょ。こういう言い方はよろしくないだろうけど、普通じゃないよね。性的な噂が流れてることを「嘘だとわかってる」と言う三枝兄に「嘘じゃない」と返したことが本当なのだとしたら、アル中らしき父親のことを併せて不愉快な想像はできるけど、わたしの想像通り(それに近い)であるならば「集団暴行の被害者」に果たしてそこまでの設定が必要か?と思うんだけど。真の主犯が暴行しても構わないと思ったのは“そういう女”だからとか?。それとも“普通の女子生徒”であり“普通の親”だったらどれだけ金を積まれても偽証することを承諾などしないけど、父親は金を貰えるならば娘は現状から解放されるのならばってんでそれを受け入れるだろうからとか?。どっちにしてもほんと胸糞悪いわー。
まぁ元ネタがそうだってだけなんだろうけど、あちらの国ではどうかしらんけど日本では事件当時だったらまだレイプは親告罪じゃないのかなぁ?。別の犯人仕立て上げるよりも被害者に金で訴えを取り下げさせればいいだけじゃないの?と思うんだけど。噂のことなど誰も知らない土地でやりなおしたほうがいいと言ってそれ相応の金を渡せばいいだけじゃないのかと。警察だって被害者の子だってそのほうがぜんぜん楽じゃない?。
とか思いながら見てたらラストでとうとう“大山の白骨化した遺体”が見つかってしまったようで「嗚呼・・・」と思う間もなく警察手帳も一緒に埋められてたってんで「マジかー(笑)」となりましたw。岡本だっけ?高橋努演じるヤクザみたいな男の目的は大山の遺体を“発見されないこと”であって“身元を隠すこと”ではないのでしょうから持ち物全部まとめて埋めててもおかしくはないかもだけど、それでも身分証は一緒に埋めないほうがいいと思うのw。
岩田係長は御殿場インターを3時間で乗り降りしたってな話だけど、インターから別荘までどれぐらいの距離があるのかわからないけどそれ含めて3時間であれだけの深さを掘って埋めてするのは難しいんじゃないかと思うのよね。実際三枝が掘りはじめたときはまだ日があったけど発見したときは完全に日が暮れてたぐらいだし。だから岩田係長はあの別荘に死体ではない何か、大山を殺した証拠となるものを隠してて、それを確認したんじゃないかなと。そうでもなきゃ岩田係長はただ中本に言われるがままアレコレしてただけの存在で終わってしまうよ。
埋められていた白骨死体は実は大山のものではなくどっかのヤクザかなんかのもので、それを大山のものと誤認させるために警察手帳を一緒に埋めたと。それを行ったのは岩田係長で、なんのための偽装かと言えばそれは中本の目を誤魔化すためである・・・なんてことも考えたけど、だったら死に際で三枝に対して大山は自分が殺したなんて言うはずがないし、この線はないですよねー。