『シグナル 長期未解決事件捜査班』第6話

えええええええ!?なんのフラグもなしに(三枝が大山と無線を通じ交流してることについてなにひとつ知らされることもなく)桜井さん爆死って、ええええええええええ!???。
いやあ・・・すげーなこの展開。乱暴すぎてポカーン。
流れとしてはわかるのよ。三枝と大山が繋がることで本来であれば未解決であったはずの事件に「犯人」が現れ、それにより過去では工藤の娘が死に、そして現在では桜井が命を落とすことになったとう流れ自体は納得いくものだし、むしろ面白いと思うの。でも過去でも現在でもギャーギャーわめいてるうちに(だけで)アッサリ人が死んでしまう、キャラクターを殺してしまうことに、乱暴だなとも思ってしまう。
ていうかさ、冤罪で(それについてはあとで書く)刑務所に入れられた平田満が出所後復讐を目論むとして、なぜその復讐心が同じ事故に遭った娘の父親に向かうのかと。
恨むべきは大山じゃん?まず大山=警察に復讐するのが筋ってもんだよねぇ?。でも現代において大山は失踪して行方不明状態であるわけで、復讐したくてもできないわな。だから他に復讐すべきヤツがいるならそっちに行くってのはわかるんだけど、助かった娘とその父親がそれってのはちょっと・・・平田満が難癖付けてるとしか思えんぞ。
テレビのニュース画面越しでの“目撃”だからはっきりしたことはわからないけど、矢部娘と工藤娘がまだバスの中にいる状態で、工藤娘を助けようとしたときか助けてるときかはわからないけどそこへ一足先に救出された矢部父が自分の娘を先に助けろと主張し、矢部娘を助けたところでバス爆発、工藤娘はその犠牲となった・・・のではないか?ということは見て取れたけど、レスキューの人間が外部の人間(父親)に何か言われて救出順を変えることはないだろう。チラっと映っただけだったから定かではないけど工藤娘の足は車内のなにかに挟まってしまっていたように見えたし、だから先に時間をかけずに救出できそうな矢部娘を救出してから工藤娘に取りかかるという判断だったのではないか(実際あのまま工藤娘を救出しようとしていたら矢部娘も爆死だっただろうし)。だとしたら、矢部父娘を恨むのはやっぱり筋違いだよね。
これは工藤の知る由もないことだろうけど、警察は工藤が犯人ではないと「解ってた」。でも連続窃盗事件の被害宅は全て“権力者”であり、早急に「犯人を逮捕」しなければならず、三枝の入れ知恵でポストを調べた大山が取ってきた指紋と、犯人らしき男を目撃した権力者の息子の証言を証拠とし、犯人でないと解っていながらこれ幸いと工藤を犯人にしちゃったわけでさ、そんなことが許されていいはずがないわけで、ただでさえ理不尽な話なのに冤罪被害者である工藤がこれまた見当違いの復讐してるとか、なんなのこの話・・・。これでほんとにレスキューが父親に言われて救助順を変えたんだとしたらあらゆる倫理観が崩壊してるとしか。
で、三枝はこのあと桜井の死をなかったことにするために過去を変えようとするわけですか?。過去にいる大山に工藤とヨット仲間のボンボンたちとの繋がりを見つけさせ、それを突破口にして「真犯人」を捕まえるつもりだと。でも真犯人が逮捕されることで工藤の冤罪が晴れたとしても、娘が事故で死んだことは、矢部父娘への恨みは、消えるわけじゃないよねぇ?。獄中で電気関係を学ぶことはなくなるから、冷凍車使って復讐することはなくなるわけで、ゆえに桜井が死ぬこともない・・・のでしょうが、工藤は別の方法で矢部への復讐を企てるだろうわけで、桜井が助かればそれでいいってわけじゃないと思うんだけど。
ていうかそもそものところ、三枝は自分が大山を通じて過去を変えたことで工藤の娘が死んだという事実をちゃんと認識しているのかと。自分がしたことで人が死ぬのは二度目(モロ師岡が殺したバス会社事務員も入れると三度目)であるとわかっているのかと。なにより桜井さんが死んだのは自分のせいだという自覚があるんですかと。あるなら桜井さんの机を片付けようとする上司に喰ってかかるなんてできないだろ。オメーにそれを言う資格はねえ!ってなもんでしょーよ。それなのにまた過去を変えようとするの?。だとしたら三枝ってどこかぶっ壊れてると思う。