『未解決の女 警視庁文書捜査官』

雰囲気的にもテンション的にももっとダークというかダウナーというか、そんな感じのドラマなのかと思っていたので主舞台こそ地下だけど明るいドラマで拍子抜けしたものの、良くも悪くも「超安定」という印象の初回でした。この枠についてるであろう視聴者層にあらゆる意味・要素でピッタリだなと。
そして未解決捜査という共通点で「シグナル」、同じ曜日の放送という共通点で「モンテ・クリスト伯」と比べて5倍ぐらい豪華なキャスティングであることに今のフジとテレ朝の「差」を強烈に感じさせられました。
でもそのキャストを上手く使えてるかというと初回は「否」と言うしかないかな。波瑠と京香さんはガッツリだったし、二人を取り巻く人間関係も相関図レベルのことは見ているだけでちゃんと把握できたので手堅い初回と言っていいかとは思うものの、あさが来た繋がりのキャスティングであろう山内圭哉とか途中から消えてたもん。
これからそれぞれのキャラクターを万遍なく動かしてくれるのが望ましいけど、さすがにそれは難しいと思う。特捜と強行犯と異なる部署に属する設定だし、それでなくともこれだけ揃えた脇が全員活躍しちゃったら主役の二人が立たなくなっちゃうだろうから。だからまぁお当番回的な感じでもいいし、ちょこちょこいい感じの見せ場を与えるんでも(それがお約束でも)いいけど、とにかくこれだけのキャストを「無駄使い」とだけは言わせてくれるなよと。
あ、あとドラマの縦軸となりそうなものが全く見当たらないんだけど、まさか京香さんが倉庫番の魔女と呼ばれ墓守を自称するようになってしまったのはなぜか?ってことがそれだったりする?。それか波瑠が腕を負傷し強行犯係から倉庫番に追いやられた理由(その事件)とか。どっちも縦軸としては弱いというかまったくそそられないんで、それなら縦軸などなくていいです。