『anone』第8話

花房先生はあのねさんがやってることをぜんぶ理解したうえで工場を畳んでどこかで暮らそうと言ってくれたんだと思ったのに、実際に偽札印刷してるとこ見ちゃったらああも取り乱して「警察行こう」って、おまえは何がしたいんだよ・・・と思う間もなく中世古が背後から殺りにきてドン引きです・・・・・・。
偽札作ってんじゃないかと“予想”したのと偽札刷ってるのを実際に“目撃”するのじゃ意味が違うというか、気づかなかったフリはできても見て見ぬフリはできないという花房先生の弁護士としての、人間としての物差しは理解できるし納得もできるんだけど、だったら工場からどんな音がしようと「明日」まで待てよと、中でなにが行われているか想像できるだろうになんで自らそれを確認しようとしたんだよと、そこはまぁ・・・ガッカリですわ。
中世古はあのねさんを偽札作りに引きこむために娘を利用し孫の人生を取引材料にするぐらいだから“偽札(作り)のためならなんでもする”人間であるであろうことは察せられるけど、そのために他人の命を奪うってのは「なんでも」として次元が違うというか、確か中世古は以前偽札は誰も傷つかないだか誰も傷つけないだかの犯罪だと言った記憶があるけど、それはあのねさんたちを巻き込むための方便的なものだったにせよでもそういうことだと思うのよ。偽札作りに憑りつかれてることと、銀行のATMに3枚続けて偽札ぶっこむぐらいテンパってたところに1枚呑みこまれたってんで追い詰められてる精神状態であったとしても偽札作りのために人を殺そうとするのは違うでしょうと。このドラマにここまでの“悪人”が果たして必要なのだろうか(あーでも持本の幼馴染も結構な悪人だったか・・・)。
アパレルだっけか?元は企業して社長やってたけど共同経営者に裏切られて今は弁当屋で働いてるという状況説明はあったけど、中世古が本来どういう人間で、なにがあって、なんのために、偽札作りに手を染めようと思ったのか、4人と比べるまでもなく中世古の背景・情報が少なすぎて、それが中世古のそこはかとない気持ち悪さであり恐ろしさでありを醸し出してるのだと、今まではそう思っていたけど、何もわからない奴にここまでやらかされるとさすがに興ざめしちゃう。