『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』#2「国際警察、追跡せよ」

1話は完全にルパン視点の話だったので2話は当然パトレン視点の話だろうと思い込んでたもんで、2話も1話ほどではないもののやっぱりルパン側に比重が傾いてて戸惑ったわ。
それぞれ「大事な人」を取り戻すという明確な目的であり理由があって、そのために「最終的に誰か一人がそれを叶えればいい」という約束というより誓いと言ったほうが適してると思うんだけど、その統一意志の下でルパンレンジャーをやってるというこれ以上なくわかりやすい設定のルパン側に対し(誰か一人が残りそれぞれの大切な人を生き返らせればいいとしても、自分が死んじゃってたら生き返ったひとたちが苦しむじゃん・・・と思いかけたけど、ルパンレンジャーも生き返らせればいいだけか。なるほど、確かに誰か一人が残れば十分だわ)、パトレンは言ってしまえば「仕事」でしかないわけで、もちろんそれぞれ、特にパト赤はギャングラーに対する強い怒り、ギャングラーに苦しめられる人々を守るという揺るぎない信念を持ってることは今回でよくわかったけど(ロボ戦で宝石店どころじゃねえ数の店やらビルやら家やらが破壊されたような気がするんだけど、そこツッコんだら負けですよねw)、共感できるとか応援したいとか、そういう気持ちは『ドラマ』があったほうがより生まれやすいわけで、その点ルパン側に比べてパトレン側はスタートダッシュで結構な差をつけられたなーという感じ。
でも2話でパト赤に対する好感度はガン上がり!。あの状況で「危険度の高いギャングラーを優先する」と判断したことでただの熱血野郎ではないことがわかったし、だからこそパト赤のなかでギャングラーの被害者に対する『約束』がどれほどの重みなのかということがわかるし、ゆえにそれがルパン赤に伝わったのだろうし、ルパン赤もまた自分の気持ちが最優先ではなく相手の想いを尊重できる男であるってところまで流れるように理解できるわけで、ここいらへんはさすが香村脚本!。
ていうかトラメガ使って雑魚兵を整列させてから電撃警棒?で殴り倒すとか警察の強権力やばくねえ!?(笑)。
そしてなにあの三人合体。触るな!訴えるぞ!とかなんか汗臭いとか言ってたけど、つまり触感も嗅覚もそれぞれのものを保ったままで合体してるとかなんなの怖い(笑)。
てかこの「訴えるぞ!」と「汗臭い」の一言でパト桃とパト緑の性格ってかどんなタイプなのか察することができるところとかほんと香村さんは手堅いわー。
今回は通常サイズをパトレンが倒し、巨大化したやつをルパンが倒してたけど、毎回どちらかが通常サイズでどちらかがロボ戦ってなことになるのかなぁ?。だとしたらそれだけでも作品の大きな特徴になるだろうけど、共闘態勢なら容易にそれができるだろうけど今の関係性ではそれなりの理由だったり状況だったりが必要になると思うわけで、そこいらへんも香村さんがどう料理してくれるのかすっごく楽しみ!。
(ていうかロボになるにはグッドストライカーが必要不可欠なシステムのようですが、気分次第で怪盗の力になれば警察の力にもなるとポジション的にはまさにグレーゾーンであるキャラクターの声を演じるのが三ツ矢雄二って、ズバリにも程がある!!w)
楽しみといえば今回のラストで厳めしい顔をした警察の三人が揃って怪盗がやってる店に入ってくるところで終わったけど、これ間違いなく次回のOP開けで相好を崩して「ここが評判の店かー」ってなことになるよねw。そんで常連客になって、ルパン側は警察の正体を知ってるのに警察側は行きつけの店の従業員が怪盗であることを知らないってな関係性になるんだろうけど(まるでキャッツアイw)、立場的には警察側のほうがオイシイよねw。ルパン側は「大事な人を失った」というドシリアス設定が根底にある以上そこまでコメディにはいかせられないだろうから、そのぶんパトレン側がやらかしまくってくれそうな予感w。
ってなわけで、今のところはパトレン派かなー。今回は役者的にはハマれそうにないけど、キャラ的にはパトレンのほうに育つ可能性を感じます。