『アンナチュラル』第3話

井浦新演じる中堂さんの性格の悪さを1.2話通じてこれでもかー!と見せていたのは吹越満と性格の悪さ勝負させるためだったのか。
逆に言えば中堂については「口が悪い感じが悪い性格が悪い」ということだけしか描いてこなかったというのに、証人として出廷してからのほんの数分でキャラクターが一気に開花してて、いやあ・・・・・・すごいなこれ。
ミコトと東海林が見つけた証拠でもって法廷の場でクソ検事をギャフンと言わせられたらさぞスカっとしたことだろうと思うけど、でもそれは「女」が「男」に勝ったという意味での痛快感であって、それは結局「女だから」というクソ検事の土俵で勝負したことになるわけだよね。それをしっかりと実験と検証を重ね理論を構築し結論を用意したうえで「性格の悪さではこっちの方が上」という違う土俵での勝負に持ち込んだこと、(被害者と加害者と含め)男尊女卑・女性蔑視の話だと思ったその先が男も女もねーんだよ、あるのは個人の能力であり性格でありそれを剥いだら同じ肉の塊でしかないという着地点であったこと、これはまったく予想できない展開で、いやはや面白かったです。
ていうかわたしもよく「クソが」って言うよねー(笑)。
で、吹越さんの検事は中堂さんとなにやら因縁があるようで、それが竜星くんの葬儀屋と「仲いいよねー」と思われてる密談(赤い金魚)と繋がってるのかはまだわからないけど、それが明らかになったときに吹越さんの再登場があるのならばミコトによるギャフンはそのときになされるかもしれない・・・と期待しておこう。