『仮面ライダービルド』第20話「悪魔のトリガー」

俺についてくる気があるなら絶対に死ぬなという三馬鹿に対するカシラの台詞とか戦兎が思い出す筋肉馬鹿の姿とか局面的にはいいな面白いなと思うところがあるんだけど、大局として見ると何がしたいのかどこへ向かっているのか分からなくなってきたかなぁ・・・。「戦争」という言葉が頻繁に出るようになってから、戦争という国家間での争いと仮面ライダー個人の問題(気持ち)がごちゃごちゃになってて解りづらいというか。状況の変化に伴い個々人の目的や感情も変わってくるわけだけど、人々を守りクシャッと笑うためにヒーローやってた戦兎が戦争を止める、それは自分のためだという万丈の暴走を止めるために副作用で自我を失うかもしれないことをわかったうえで禁断のアイテムに手をだすとかなんかピンとこない。個人の感情と話のスケールが物語として合致してないのかなぁ。
ていうか、北都にもファウストがあると知り、このままだとハザードトリガー?ハザードスマッシュ?を大量生産されることになりそれは東都を脅かすことになるから今のうちに潰さなければならないという幻徳の言い分をわたしは全否定できないんだよなぁ。だって幻徳が危惧するように大量のハザードスマッシュが東都に送り込まれることになったとして、現状それに対抗できるのは仮面ライダーになった戦兎と万丈だけなわけで、そんな戦力じゃどうにもならないことは明らかなわけで、北都のファウストを攻撃するのは認められないというならば戦兎はどうやって東都の人々を守るつもりなのか?と思うの。それじゃあ戦況は悪化するだけかもしれないとしても北都が戦力を増強するつもりなら東都も攻めてきた北都に対する防衛力を強化すればいいんだろうけど、防衛力ってのはイコール仮面ライダー(に類するもの)になるわけで、東都のファウストは壊滅しそれを組織的に生産できるシステムはない以上(戦兎の手元に開発データはあるわけだから突貫で生産システムを整えるって道があると思うんだけど、幻徳にはその選択肢はないのだろう)、幻徳や万丈の言う「勝って戦争を終わらせる」「戦争を終わらせるために戦って勝つ」ってのをひっくり返すだけの策がわたしには見つけられない。だから戦兎は苦悩してるんだってことはわかるんだけどさ。
でも戦争なんてする気がない泰山が首相として復帰したからには状況は確実に変わるだろうわけで・・・
とか思ってたら予告を見るに国家の代理戦争として仮面ライダー同士がタイマン勝負するみたいで、両国がそれでいいのなられこそ万丈とカシラが戦えばいいだけなんじゃないの?。どちらかが文字通り「死ぬ」まで戦え(どちらかが死ぬことで勝敗が決まる)なんてルールでもない限り、むしろそれが一番いい方法のように思えるけど。双方それなりの負傷はあるだろうけど美空の治癒能力があるわけだし。
でもこれまた予告で戦兎がやっちまった・・・ってなことを言ってたわけで、そう簡単にはいきませんよねー。