『まんぷく』第10週「私は武士の娘の娘!」

前回はまったくもって濡れ衣、1000%無罪だったのに対し、今回は反乱こそ企んではいないものの「手りゅう弾を隠し持ち浜辺で爆破させていた」ことは確かなわけで、食料として魚を採ってました(そのための爆破です)っつっても魚は食べちゃってるし、それを証明する手段はないのではないか、というより反乱を企んでいないことを証明するのは相当難しいよねえ・・・。
ていうか、青天の霹靂状態で連行されながらもダネイホンと塩の出荷を福子に命じるあたりさすがの逮捕経験者だなと思ったわけですが、日本語ペラペラ(すぎる)軍曹にたちばな塩業から遡ってこれまでの発明家・立花萬平の遍歴を語らされた挙句『君は一体、何がやりたいんだ?』と言われてしまう萬平さんよ・・・。それみんな思ってるけど言っちゃだめだと思ってた質問やん・・・。
先週はあれだけ「社長と一緒に働ける!」と大喜びしてたというのに、今の状況は「社長のせいだ」とか言い出す塩軍団にもガッカリだしよおー。いやまあ気持ちはわかるというか、社長のせいだってのには頷けるところはあるけども。
萬平さんの謝罪時にひとりひとりの名前を呼ばせたというのにさらに顔写真と名前をしっかり見せたのは、釈放されたからといって今まで通りというわけにはいかず、塩軍団の何人か、もしくはほとんどがたちばな塩業を辞めるから、だったりするのかな。今までありがとう塩軍団ってな意味を込めて改めて紹介したとか。

でも塩軍団よりもはるかに気の毒なのは真一さんですよね。
妻には先立たれ戦争行って戻ってきたら会社が倒産し、蓄えがあるから給料は少なくていいと義理の妹夫婦の会社に入社して数日、やっぱり仕事するにはスーツじゃないと落ち着かないってんで『いつもよりちょっと早めに出社』したら『たまたまその日にガサ入れが入って逮捕』って、マジ気の毒すぎてなんといえばいいのやら・・・・・・。
逮捕時に入社したばかりの彼は関係ないと訴える萬平さんに「僕も行きます」と言う真一さんには改めてその人柄の良さを感じずにはいられませんでしたが、それだけに福ちゃんと萬平くん夫婦の話を全く聞いてもらえない(騙そうとしてると思われてしまう)真一さんの精神が心配です・・・・・・。従業員が萬平を責める言葉を聞くのも辛いだろうし・・・・・・。誰もが萬平さんみたいに強いわけじゃないからね・・・・・・。
対して福子と電話してる最中に連行され「助けて、福ちゃん!僕は関係ない!助けてくれ福ちゃん!」と叫ぶ世良な。どの口が「関係ない」とか言えるのかと。
こいつはちょっとは痛い目みたほうがいいと思いつつ、世良のことは心配してない。殺しても死ななそうだし。

あ、そうそう!。戦争帰りではあるものの基本的には絵筆より重いものをもったことがなさそうな忠彦さんが専売局に納める塩の用意という肉体労働をしたかと思ったらマッカーサーの暗殺未遂事件について語るという真逆の働きを見せてましたね。この非常時に福子と(さすがにキーキー煩い!ちょっと黙ってろ!としか思えん)鈴さんだけじゃあまりにも絶望しかなさすぎるけど、克子姉ちゃんと忠彦さんがいてくれると(視聴者感情として)ものすごく心強いです。