2017年読了本まとめ

昨年末からの精神的不調を4月頃まで引きずってはいたものの、今年は好きな作家さんがこぞって「ここ数年で一番!!!」と思えるような素敵な作品を発表してくださったので、ずいぶんと救われたしおかげで立ち直ることもできました。物語の力はすごい。


今年初めて読んだ作家さんのなかではこの三作品が抜群によかったです。


今村昌弘さん『屍人荘の殺人』(感想)
佐藤究さん『Ank:a mirroring ape』(感想)
青木知己さん『Y駅発深夜バス』(感想)


特に佐藤さんの「Ank〜」は物語の構成であり話運びがとても好みで貪るようにして読みました。


好きな作家さんのなかではなんといっても道尾さん!!
『満月の泥枕』(感想)
久々の満塁ホームラン!!!読み終わった瞬間ガッツポーズしましたからね(もちろん心の中でですw)。


そして久々と言えば古処さんのミステリー!
『いくさの底』(感想)
まさに古処さんにしか書けないミステリーに心が震えました。


女性作家さんでは
柚月裕子さん『盤上の向日葵』(感想)
川瀬七緒さん『フォークロアの鍵』(感想)
が印象に残っています。
川瀬さんと言えば法医昆虫学捜査官シリーズですが、これはノンシリーズではあるもののその雰囲気を残しつつ社会性のある上質なミステリーですし、柚月さんの作品は「将棋」モチーフなのでまさに今年にピッタリの1冊かと。
そしてなんといっても大御所宮部みゆきさんの『この世の春』(感想)。上下巻を(いい意味で)これだけ気軽に読ませられるのは宮部さんをおいてほかにいないでしょう。


男性作家さんは
本多孝好さん『Good old boys』(感想)
中山七里さん『秋山善工務店(感想)
真保裕一さん『脇坂副署長の長い一日』(感想)
三作品とも各作家さん比としては作品イメージがちょっと違うところがありますが、それもふくめて面白かったです。
越谷オサムさん『魔法使いと副店長』(感想)はだいすきすぎる。


鳥飼否宇さん『紅城奇譚』(感想)
恒川光太郎さん『無貌の神』(感想)
ともに特殊な時代設定であり世界観に浸りました。小説ってこういうものだよね。


中村文則さん『R帝国』(感想)
この方がいるから、この方の作品を読むことができるから、わたしは生きることができています。


黒川博行さん『喧嘩』(感想)
有栖川有栖さん『狩人の悪夢』(感想)
月村了衛さん『機龍警察 狼眼殺手』(感想)
続きを早く読ませてください!!!!!。



来年も素敵な本と出会えますように。そして物語を楽しめるわたしでいられますように。