『陸王』第2話

シルクレイの特許を持つ飯山さんがこはぜ屋を見学したことでかつて夢を抱き実現に向けて頑張ってた頃の自分を思い出し、年間五千万という「現実」を捨て再び「夢」を追うことを選ぶ・・・なんて安易な人情展開になるかと思いきや、自己破産者は信用できないというこれまた「現実」を理由に自分の夢=特許をあっさり「なかった話」にされてしまったことで、じゃあってんで陸王に使わせてやるよってのはギリギリ現実味を保ちつつ丁寧でよかった。俺が見た景色をお前にも見せてやるとかおっさん×おっさんであることも含め燃えるし(そういう意味では初対面でメンチ切りあってた寺尾聰VS志賀廣太郎の行方が気になるところw)。
あとよかったと言えば思うようにいかずもがく茂木への監督の説教。まだ茂木の人となりがわからないものの監督の茂木へのこの愛のムチを見る(聞く)だけでなんとなくそれがわかる気がするし、同時に監督の人間性も信頼できそうだなと思えたし。これから主人公とともに戦う『仲間』として茂木の側にいるのがこの監督だというのはひとつの安心材料になる。
ていうか右團次さんは陸上部のひとではなくシューフィッターなんですね。あんな顔色してるから右團次さんが陸上部の監督で音尾さんはコーチなのかと思ってました。
で、最高のソール素材であるシルクレイを陸王に使えることとなり(ついでにミシンメンテ要員も確保できw)、アトランティス社から見捨てられた茂木はついに陸王の試作品を履いたってんで「チーム陸王」いよいよ出発進行となったわけですが、この先の展開としてはまず開発資金を巡り銀行とバトり、さらに開発が進めばライバルであるアトランティス社とバトりってなことになるのはわかりきってるし、その先にあるのは陸王を履いた茂木がレースで勝つことだよね。あと何話あるのかしらんけど、せいぜいあと3時間もあれば終わるだろう話を(そう考えると2時間×2日間のSPドラマでよかったのではないか?)どうやって引き延ばすつもりなんだろう。具体的にはそこに嫌な銀行員・眼鏡の大橋はどの程度絡みますか?ってことなんだけど。