『陸王』

TBS+池井戸作品のテンプレ通りで何一つこの作品ならではのオリジナリティのない既視感の固まりのような作りはいっそ清々しいほどですが(なんであのシーンで突然ジュピター流れんのよw)、最も類似性を感じる下町ロケットよりも“金は掛かってるけどあっさりしてる”気がするのは阿部寛役所広司の違いによるところが大きいかな。堺雅人唐沢寿明阿部寛といった先人たちと比べて役所広司はアクがないというか、主役オーラはばりばりあるしかっこいいのにいい意味で普通っぽい。顔芸に頼らずとも熱量を感じさせてくれるので、画面疲れはしなさそう。
でもいくら役所広司が上手くても言ってることやってることのチグハグさは補えないわけで。それがなければ作れない(代えが利かない)のなら故障のリスクを考え部品の用意ぐらいしとけよってな話だし(シューズ開発よりミシンの部品調達の道を確保するほうが先だろと)、プレゼンはシューズとしての実績がないから会社の歴史で誤魔化そうとしてるようにしか聞こえなかったし(でも本人は超やりきった感)、このご時世にサービス残業を強いながら銀行相手、それも新しい担当者というほぼ初対面の相手に喧嘩売るとかこのシリーズ(もはやシリーズといっていいだろう)お馴染みとはいえ社長としてこの人どうなん・・・?とは思うよねぇ。まぁそういう人間的に甘いところがこのシリーズの主人公の魅力ではあるのでしょうが。
で、初回の「敵」だったかざぽんの上司ですが、馬場さん眼鏡似合ううううううううううううう!。正直初回は眼鏡かけたばーちょんやっぱ最高やな!!でいっぱいいっぱいでした。
役柄(ポジション)的にはちょっと若すぎじゃないかとは思うものの、それが部下(かざぽん)を抑えられない中途半端さに繋がってたし、いけすかない冷酷エリート(でも地方銀行)で「こいつムカつく」と思わせるという役割をしっかり果たせてるし、最初の敵(小物)としては悪くないと思うよ!。この枠で地道に頑張ってきた成果でてるよ!。
眼鏡ばーちょんが役所さんやかざぽんと一緒にお芝居してるだなんて、いい時代になったもんです。いや時代は関係ないw。