『下北沢ダイハード 人生最悪の一日』第3話

背後で女装した夫が空気読まずに(妻の状況考えずに)自由に振舞ってる一方で妻はママ友にバレないよう必死でその場を取り繕い誤魔化そうとするというシチュエーションコメディーはこれまででいちばん「小劇場」らしさを感じた。それでいて肝である息子の女装は(そのクオリティの高さ含め)(演じたのは黒執事の舞台でシエル坊ちゃんを演じる内川蓮生くんですからね!そりゃ可愛いってなもんですよ!)映像ならではのネタで、母であり妻としての目線で描いていたものがその努力虚しくあっさりバレてしまう(バラされてしまう)という無常な展開にしたからにはそこからまた一捻りあるんだろうし、これオチが決まればかなりの良作になるんじゃないかと期待したんだけど、そのオチとはかつての思い出がどうのこうので妻も男装?コスプレ?して家族で記念写真というよく言えば無難悪く言えば温いもので、あらゆる意味でこれが限界かー。
しかしこれ、息子の女装癖は確実にまたたくまに学校関係者の知るところとなるだろうし、そしたら母親もそういう扱いされるんだろうとしか思えないんだけど、この家族写真が家族揃っての最後の愉しいひと時だったという終わりの始まりの瞬間を描いた物語だったりする?。だとしたら見える景色がぜんぜん違ってくるけど。