『ハロー張りネズミ』

原作未読なのでもしかしたら原作通りなのかもしれませんが、グレさん途中からどこ行った?。瑛太演じる五郎と森田剛演じるグレさんの「コンビ探偵」ものだと思ってたんで、後半五郎が一人で走って土下座して任務完了しちゃって拍子抜け。瑛太大根仁繋がりで当然「まほろ駅前多田便利軒」と比べてしまうわけですが、グレさんは行天と違って仕事する気あるんですよね?。依頼人のところに五郎が出向いたところで妻の容体が急変したってんで病院に同行してそのまま養護施設に駆け付けたという流れだったんで、まぁ五郎一人で動いてても別段不自然ではなかったし、グレさんすぐ泣いちゃうから(養護施設で渡辺哲相手に嘘話したときはウソ泣きだけど依頼人の話にボロ泣きしてたのはマジ泣きだったんだよね?子供を失くした話をする依頼人を前にして泣き演技してたってことじゃないんだよね? “マジ泣きしてるのに演技に見えてしまうグレさん”ってなことだったんだよね?)病室に居るとめんどくさいwってのもあったのかなと脳内補完はできたけど(あとまぁ“オチ”的に五郎の土下座をグレさんに目撃させられないという作劇上の都合)、「コンビ売り」するなら初回はそのコンビ感を見せて欲しかった。って、これコンビ探偵じゃないのかな?。基本五郎がひとりで頑張っちゃう話なのかな?。そういうことなら期待値グッと下げてそういうドラマなんだと認識を改めるけど。
ていうかわたしは久々に連続ドラマに出る森田剛をそれはそれは楽しみにしていたの。このドラマなら森田剛の野良犬感ドブネズミ感を如何なく発揮できるだろうと期待MAXだったの。でも初回は森田剛の魅力が全く見えなかった。出番量に関係なく森田剛が演じるグレさんという男に存在感がなくって、かなりガッカリなんだよな・・・。たぶん原作のグレさんとは風貌やらなにやらぜんぜん違うのではないかと思うのですが、それでも見た目ひとつとってもこれだけ個性的な森田剛をキャスティングしたからには森田剛らしいグレさんを演じられるような土台を作ってほしいの。
まだ初回だしとは思うけど、この手のタイプの作品で初回でメイン二人に魅力を感じない(それが伝わってこない)ってのはかなりよろしくないとわたしは思う。あとテンポの悪さも気になったけど、初回延長のせいかもしれないからそれについては次回を見て判断したい。
あとあと今回の話、顔が似てるだけの少女に死んだ娘の代わりをさせ、妻の死後残された夫は娘の身代わりをしてくれた少女と養子縁組を交わし「父」と「娘」になったっての、これをわたしはいい話だとは思わなかったんだよね。奇妙な縁ではあるけど縁は縁だし少女を養女にするのはいいとして、死んだ娘と同じバレエ教室に通わせてるカットがなんていうか・・・ちょっと狂気を感じたんですよ。買い物の帰り道で最初はぎこちない距離感だったものが手を繋ぐことができたということだけだったならばここから父と娘としてゼロから親子を始めるんだなーってな感じでいい話に思えたかもしれないのに、バレエ教室のシーンを入れることによって「身代わり感」が強調されたように思う。この微妙な後味が意図的なものなのか。その判断も次回以降に持ち越しだな。


SOIL & "PIMP" SESSIONSと野田洋次郎によるED曲は最高にカッコいいけど認めたくなーい!!。