『おんな城主 直虎』第25回「材木を抱いて飛べ」

スイーツ全開のなか一人で「大河」を作る松也氏真いいわー!。
氏真が画面に映ると空気が(かろうじて)大河のソレに変わる。
蹴鞠対決以来の直虎との対面もなかなかの緊張感だったし、ギリギリのところでひっくり返した(ひっくり返された)痛快感もよかったし、無茶な言いがかりつけたくせにかつて蹴鞠で負かされた女子にああも強く忠義を訴えられトドメの材木ドドーンで心揺さぶられちゃう坊ちゃんっぷりが憎らしいけど憎めないんだよな。
妻には父上に似てきたと言われ満更じゃない顔してたけど、義元だったら申し開きをさせるために呼び出した時点で切腹は既定、聞くだけ聞いて腹を斬れだっただろうと思うと、やっぱり甘いんだよね、この人。凋落しつつある今川そのものとして、主人公の「敵」として、松也氏真はとてもいい働きをしてる。
番組開始前は不安9割だったのに今じゃこの作品の良心(の一人)と言っても過言ではない存在になっていて(同意は求めません・・・)、わたしはとても鼻が高いです。今日もなにやら大きなお仕事の情報が飛び込んできましたが、大河ドラマで氏真を好演してることがキャスティングされた理由(のひとつ)だとわたしは思うよ。
一方スイーツ担当政次さん。
関口様の手前という言い訳を用意して義兄に背後から抱きついたなつさんは相当な勇気と決意がいったことだろうし、多分政次はその行為の表向きの目的の背後にある想いに気付いてる・・・んじゃないかな。だからせめてもの気持ちを込めて、自らの身体に回された手にそっと触れてやったのだと。
でも政次にその気はない。だからそれ以上のことはせず、あっさりとその手を解き、義妹のことを見ることなくエア囲碁を続けた。それが政次の「答え」なのだとしたら、そしてそれをなつも分かってるのだとしたら、切ないわぁ・・・。
かと思えば「井伊を頼む」と言い眠ろうとする直虎の手を取り布団を整えてあげる流れでおずおずと、おそるおそるといった感じで直虎の頬に触れ
「俺の手は冷たかろう?」
ってさぁ・・・・・・・・・。
この時、少し眠ってもいいかと布団に入ろうとする直虎を気遣いながらも直之が出て行った襖をチラリと見やるんだよね。水を所望された意味を直之はちゃんと理解してるだろうから今すぐ戻ってくることはないだろうと思いつつも、気にはなっちゃうんだよね。だってたぶんこの時の政次は直虎に触れたくて仕方なかったんだろうから。今川への申し開きまでの時間稼ぎのために自ら毒を飲むという無茶をした直虎に、病状を検めるのが政次なら飲まなかったのにと言われ、万が一何かあった時には井伊を頼むと言われ、それは自分に対する信頼の言葉なわけで、心配やら嬉しさやらいろんな感情がぐわーっとなってもう触れたくてたまらなかったんだろうよ。だから直之が戻ってこないか確認したんだろ?。このスイーツ野郎め!!(完敗感)(かんぱいで思い出したけどスカパラとハマケンと一緒に出てる氷結のCMの高橋一生が色気の沼でしかないんですが、政次の枯れ感(落ち葉の裏が湿ってる感じ)とこの艶感が両方同じ人から出てるだなんて、高橋一生・・・心底恐ろしい男・・・っ!)。