『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』第3話

稲見のナンパ場ってジャズとか流れてるオサレバーかと思ったら客に言われたわけでもないのにテレビ(ニュース)つけるとかスナック的な感じの店なのか?w。
あと射殺の手際の良さを見て「訓練されてますね」とか言い合ってたけど蓋開けてみれば少年院上がりのガキだったわけで、父親から銃を盗んだってことはそれまで銃を持ってなかったってことだろうに田丸たちをもってして「訓練されてる」と言わしめるほどいつどこでその訓練とやらを受けたんだ?ってことが気になりましたが、あんだけカッコよく全力疾走決めてみせたあとで(稲見も田丸も全力で走ったんだろうに、全く距離が縮まらないどころか離されてるように見えたんだけど、スーツに革靴であることを差し引いたとしてもプロである二人に走り負けしないだなんて射撃のみならず走力も鍛えたのか兄弟よ・・・)4対2の数的優位を活かせずみすみす目の前で犯人に自殺されるとかとことん絶望しかないな(兄弟の倒れ方がシンメで美しかったわー。あんなふうに綺麗に倒れるわけがないんだけど、絶望の表現としてこれは好き)。
稲見的には兄弟の動機を知った上でその気持ちを思いやってビンタで目を覚まさせようとしたんだろうけど、そこでこれまでやってたみたいに全力で痛めつけ確保してれば死なせずにすんだわけで、つまり稲見の優しさと甘さが兄弟の死を招いたと言えなくもないわけで(身柄の確保をしかけたときにまず銃を奪わなかったという意味では田丸も同罪だけど)、おまけにまた同じような偽装自殺が起きてそれを発見したのが息子とか、無間地獄すぎてどこまでも容赦ないわー。
ってなわけで、シリーズ通しての「敵」になると思っていた平成維新軍が大山と同年代の若者の集まりであることが明らかになったわけですが(今回の三人は未成年っぽく見えたけど、大山は警察官として採用されてるわけで、維新軍メンバーもギリギリ成人してるんだよね?まさか大山も未成年ってことはないよね?)、稲見がそっち側からこっち側に戻ってきたこと、そしてもうそっち側に行きたくないという強い意志を持っているらしいことからそこで揺らぐことはないだろうと思ってたんだけど(田丸が揺らぐかもしれないけど)、子供に毛が生えたような存在、その暴走した正義感が相手となると別の意味で揺らぐことになるのかなぁ。さすがに大人VS子供(若者)という単純な構図にはならないでしょうが(そう考えると1.2話とも「子供」が事件の中心にいたことには明確な意味があったんだな)、どうしたって心情的にストッパーが働いてしまうだろうわけで、こういう形で特捜班にハンデを与え、稲見と田丸を精神的に追い詰めるってのは辛いけど見応えありそう。