『リバース』第2話

あーやっぱ深瀬クズだわー。自分が酒を呑めないことで悪くなった空気をよくするために広沢が苦手な酒を呑んでくれたという意識はあるだろうに、自己保身が働いたのか同行しようとする素振り一切なく広沢を一人で迎えに行かせるとか、広沢の遺体が発見され、“親友として”両親に広沢がどれだけ美味しいものを腹いっぱい食べたかを語りながらも酒を呑んだことは言わないとか、なによりこの流れで恋人に対し「後悔してるけど人殺し呼ばわりされるほどの覚えはない」とか本気で言っちゃうところ、言えちゃうナチュラルクズっぷり。
あの空気の中+立場的なこともあって「行かない」とは言えなかった心情は理解も共感もできなくはないもののそれでも自ら飲酒運転することを選んだ広沢含め村井も谷腹も浅見もそれぞれ人間性に難があるんだけど、常に受け身でオドオドしてるくせに、普段見えないものの時折顔を出す深瀬の“本性”が一番クズに見えるのはやはり藤原竜也ならではである。
そして武田鉄矢に無理やり助手席に乗り込まれて「乗らないでえぇええええええぇぇぇl!」と絶妙な声音での叫び。藤原竜也が新しい引き出しを開ける瞬間を目撃できた。
ただのジャーナリストではなく広沢の件で圧力かけられたことで辞職せざるを得なかった元刑事というれっきとした“関係者”だとわかったことで、武田鉄矢の存在が、この人物がどう動くかがドラマの鍵となりそうな感じになってきたけど(でもドラマオリキャラである鉄矢の役にも湊かなえの意向が反映されているのだとしたら、「圧力」のせいで閑職に追いやられたと思い込んでいるものの実はただ単に通常の人事異動の一環だった、つまり自分が無能だっただけ、とう身も蓋もないオチが待ってる可能性は否定できないけど)、この先どんな展開になろうがこのことだけでこのドラマには価値がある。
あと焼肉食べながらキャッキャする市原隼人小池徹平はWATER BOYSシリーズ好きとして胸を熱くせずにはいられない(ちょっと前まで険悪ムードだったのに肉を前にするとテンション上がって楽しくなっちゃうバカ男子っぷりが可愛いのなんのって)(ていうかこの焼肉シーンをほんとうの昼食にすべく4人ともお昼ごはん我慢したとかリアルにアホ可愛すぎてw)。