恒川 光太郎『無貌の神』

無貌の神

無貌の神

至極の時間であった。
全く統一感のない世界観で描かれる6遍ですが、どれも「絵」が浮かぶ。それはモノクロであったり鮮やかな色味があったりとそれぞれですが、脳内でシャッターが押されているかのように場面場面が「絵」として鮮明に残る。
中でも「死神と旅する女」と「カイムルとラートリー」は非常に絵的だった。