『嘘の戦争』第9話

楓の言葉がちょっとは響いたとしてもその程度じゃ(今の一ノ瀬の精神状態からして)ずっと自分に嘘をついてた守さんを赦すことはできないだろうし、あの写真の裏に書かれた言葉が一ノ瀬を揺さぶったことはわかるもののそこに一ノ瀬の復讐心を抑えるほどの言葉が書かれているとは思えないし(そんな言葉を書き残しておくような写真じゃないだろうし)ってんでギリギリまで一ノ瀬がどっちに転ぶかわからず結構なドキドキ感だったけど、『誕生日が同じ』というただそれだけの事実で守さんが払った犠牲を知り、そしてそうまでして守さんが自分につきつづけた「嘘」によって自分は「救われていた」のだと、楓の言葉がここで活きるこの展開は素晴らしかった。
一ノ瀬は写真の裏に書かれた日付=誕生日のことだけを言ったけど、誕生日のみならずクリスマスも正月も『家族』で過ごすイベント日はいつも守さんは自分と一緒にいてくれたわけで、そのせいで娘と疎遠になってしまったわけで、だからお父さんを借り続けたことを娘に詫びるのもよかったし。
で、ここで一ノ瀬が三瓶への復讐を思い留まったことが、結果的に娘との時間を取り戻させてくれたことが、最終回で一ノ瀬を救うんでしょ?。
百田とカズキによって全ての音声データを奪われた一ノ瀬だけど、三瓶の元には千葉父から託された『証拠』があるわけで、仁科興三がMAX勝ち誇ってるところで「今こそそれを使う時だ」っつって立ち上がる守さんとか燃えるわー!。
それから百田に言われて一ノ瀬の持つ音声データを消去したカズキは晃のID使って(このネタの回収もよかった)開発データを盗むのでしょうが、カズキのこの行動が追い詰められた一ノ瀬を救うことに繋がるのかどうか。
百田と一ノ瀬の間でカモの奪い合いをした話、カズキの行動がこの話に触発されてのものだとしたらデータを盗むのはカズキの独断、詐欺師としての独り立ちを意味するのかなーと思うけど、前回一ノ瀬に働きを認められ感謝されたことで嬉しそうな顔を見せたカズキなので、データで一儲けするついでに浩一さんに恩を売っておくかとか言いつつ助けてくれたらこれまた燃える!!。
で、問題は六車さんだ。守さんへの復讐心に決着をつけた一ノ瀬は「あとは仁科興三だけだ」とスッキリ気分でハルカに言ったけど、えーっと六車さんは?六車さんへの復讐はもういいんですか??。
一ノ瀬のなかで六車のこととかもうどうでもよくなってるっぽいのに六車さんってば警察に追われる一之瀬の背後で不敵な笑いで車運転してますけど?。
六車さん的に警察は敵だろうし、六車さんにとって一ノ瀬浩一は獲物でしょうから“そいつは俺のモンだ”ってんで一ノ瀬を追う警察を妨害してくれたりしちゃいそうだけど、でも一ノ瀬的には六車さんなんざもはやどうだっていいっぽいってのが六車さんの立ち位置としてゾクゾクします(笑)。