『おんな城主 直虎』第9回「桶狭間に死す」

ああ・・・・・・・・・
これまで鶴ちゃんが受けてきた数々の仕打ちは全てこの「軒先で雨に濡れ血を流し震えながら涙目で(主人公を)見上げる高橋一生」のためのものだったんですね・・・・・・・・・・。
そしてこのためのでんでんだったのかと。
ごちゃごちゃイチャモンつけるでんでんにこの老害なんなんだよさっさと死ねよ・・・なんてひどいことを思ってしまったけれど、この展開の前フリであることが分かった瞬間ストンと腑に落ちた感があった。
高橋一生が鶴ちゃん→政次を演じること、そんな鶴ちゃん→政次がこれまで受けてきた数々の仕打ち、全てがこの瞬間カチッと嵌った感がありました。
って、あれ?今回桶狭間でしたっけ・・・?。
ああそうだ。鶴ちゃんが唯一心を許せる存在だったであろう弟が、井上芳雄が死んだんだった。
あと今川義元が討死(報告死)して「御下知を!」と迫られウワー!って逃げる松也氏真がとかあったねそういや。
両者ともにわたしのお目当てではありますが、もう完全に桶狭間<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<軒下で震える鶴ちゃん
歴史に残る戦いですらどうでもよいと思わせる鶴ちゃんの不憫パワーたるやっ!!。
娘と孫のことを思って実家に戻せと言ってるのかと思いきや「人質」という言葉を使われ我慢も限界だったのか、目を閉じて一呼吸置いたあとで人が変わったように言葉尻掴んで人質云々をぶつけ返す腹黒さを見せたものの相手は脳筋なわけでさ、口で敵わないなら腕力でってなことになる可能性は充分あるわけで、それなのにちょっと勝ち誇った顔して帰ろうとしちゃって、そんで結局奥山を斬っちゃって自分で自分の立場を悪くするあたりもうなにをやってもダメオーラが凄まじくて、挙句軒下でぶるぶるとかもう役的にも役者的にも美味しすぎて大変!!(その一方で結局種馬扱いの春馬のことは考えまい・・・)。
あ、そうだ。桶狭間どうでもいいとは言いましたが、この期に及んで一人囲碁する元康が家臣に碁石薙ぎ払われた碁盤を見て自分は何をすべきか思いついたのは良かった。そのことを台詞で説明しないことも。このワンカットと「戻れてしまった」の一言だけでこれから家康となるこの兄ちゃんが才覚なのか運なのか、とにかく「何か」を持ってることが分かるわけで、それに対して逃げることしかできない氏真との対比という意味でもよかったわー。この二人をこれからどう描いていくのかすごく楽しみ!(でもやっぱり怖いけど・・・w)(つーかこの作品世界では今川どころか井伊ですら楽勝っしょwと思ってた戦に勝って義元の首を取った織田信長海老蔵なのよね・・・・・・)。