『嘘の戦争』第8話

30年前から仁科興三の下で汚れ仕事をしてたってな話だし、一ノ瀬がしかけた罠もGPSも余裕で見抜き、なにより躊躇なく女子供も刺殺できるほどの男ってんでマジで「何者だよコイツ!?」と思った神保さん六車なのに、追い詰めた浩一の前で階段からぴょんって飛び降りてトラバサミにガッツリ嵌るとか迂闊すぎんだろww。普通に一ノ瀬を追いかけて「アッ!」っつって罠にかかるよりもニヤニヤしながらぴょんって飛び降りたらそこに罠があったー!ってほうが断然残念よなw。
あとまぁこれはドラマ的にそういうわけにはいかないだろうけど、ハルカが頭撃たれてたらどうすんだ!?っつってたけどその通りでさ、元警官で30年以上の裏仕事してるキャリアがあればプロの詐欺師(裏仕事してる人間)だから防弾チョッキ着けてる可能性ぐらい考えて欲しいわけでさ、頭撃ち抜けよと。ついでに言えば予備の弾持っとけよと。熊や猪用の罠を腕力で(?)広げて脱出し、びっこひきひき結構な速さで逃げる精神力というか耐久性の強さはなかなかのものとはいえ六車さん見かけ倒しすぎですよーw。この時間ドラマじゃ無理でしょうが、挟まれた足首から先を引きちぎるぐらいしてほしかったわー。
とはいえ確かにこれは“消えない傷の痛み”になりそうだなと一ノ瀬の復讐センスにちょっと感心したw。
またな!っつって去っていった六車については再戦を楽しみにするとして、もろもろ予想通りの展開ではあるもののスカッと感がないのはこの先どうなっても救いがなさそうだからかな。復讐を開始した当初は相手から主に社会的地位を奪い地獄に落とすというわかりやすい“ゴール”があったけど、仁科興三(仁科家)と今回ついに関係性があきらかになった園長(バカ息子の親に頼まれ自らの息子も関わってるってんで隠蔽工作の現場監督的な意味での責任者は仁科興三だけど実はその計画を立案した人物は他にいて、すべての絵図を描いたのは大杉漣だったのだー!ってな展開を期待してたのに・・・)(しかしこれ、知っていながら何もしないのは一緒に殺したのと同じことだってな一ノ瀬の言い分からすると、父が知ったことを「全部」知っていながら何もしなかった三瓶園長の罪ってのは一ノ瀬にとってもっとも重い、ということになるのかもなぁ・・・)については結局一ノ瀬浩一=千葉陽一の気持ち次第だからどこまでやれば復讐完了なのかが曖昧だよね。そして双方に一ノ瀬が考える“地獄”を見せることができたとしても、おそらく一ノ瀬の気持ちは晴れないだろう。復讐を果たしてフハハハハって泣きながら狂ったように笑う一ノ瀬の頭を六車がパーンと撃ちぬくとか、そういうドラマであるならばそれはそれでいいんだけど、わたしがクサナギさんの「○○の戦争」に求めるのはそういう読後感じゃないんで、ちょっとテンション下がってきちゃったかなぁ・・・。