住野 よる『よるのばけもの』

よるのばけもの

よるのばけもの

書店で作家名よりも先に「夜になると、僕は化け物になる」という帯文が目に飛び込んできたわけですが、それを認識した瞬間昼は人畜無害な男だけど夜は野獣になる的な、夜のホームラン王的な、そんな話かと思ってしまった身も心も汚れ荒みまくった私なので、まぁ・・・特別これといった感想はないですという感想です。
本当の自分とか自分の居場所とか、それを求めそれを探すことに意味なんてないんだと、それに気づけば生きることが少しは楽になるけど、でも楽になることはちょっとずついろんなものを、いろんなところが、削られすり減りしていくことで、そうやって毎日をやり過ごしたその先にあるのが死なのだろう。なんてことを時々考えたりします。