『潜入捜査アイドル・刑事ダンス』第11話

ちょっと待ってちょっと待って!!。
刑事ドラマの主人公に憧れて警察官になり刑事になったという主人公の“設定”であり“ネタ”としての意味合いしかないと思ってた『泣き虫刑事の全さん』が終盤にきて裏の貌があることが明らかになり、そしてユーヤの『仇』であったってな展開だけでもうマジかあああああああ!?なのに、父の死を目撃したユーヤとタツヤがかつて“クラスメイト”であり、タツヤ少年に「泣き虫刑事」を教えたのはユーヤだったってなんだそのドラマティック運命!!!!!!!!!。
しかもなに!?タツヤの「一度会った人間の顔は忘れない」という設定をここで!こういう形で!活かすとか!!!!!
あの毎回の“番組パクリネタ”の一環だとしかおもってなかった「テッテレ〜(ドッキリ)」はこの展開のための前フリだったとか!!!!!
ユーヤの素性と目的が明らかになったときからドラマの雰囲気まったく変わってしまったけど、でもぜんぜん唐突じゃないんだよね。むしろ全部「そういうことだったのか」って腑に落ちる。そのうえでこれまで全力でアホドラマやってきた中での積み重ねがユーヤとタツヤの打ち合わせナシでの『告発』を成功させるわけで、デカダンス全員の力でもって見事ユーヤの敵討ちを果たしてみせたわけで、もう・・・あまりの作劇の巧さに震えを抑えきれません。すごい、ほんとすごいよこのドラマ!!!(パーティ会場のモニターに犯行シーン(犯行告白シーン)が流れちゃうって確か某IQ超人ドラマの初回でもやってた憶えがありますが、そっちよりもこっちのほうがはるかに衝撃度が高いだけでなく作戦自体も高度な感じがするのは気のせいだってことにしといてやるw)。
あと若手俳優好きとしてこれを一番評価したいんだけど、デカダンスの五人が役として魅力的であると同時に役者としてもそれぞれの良さであり個性をしっかり出せてるってことなんだよね。五人を「イケメン」としてひとまとめにするのではなくちゃんと一人ひとりを見てるし立ててる。そんなの当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、「イケメン役」としか見てないことも結構あったりするんですよこれが。その点このドラマはイケメンをネタにしつつちゃんと役を演じさせていて、だから一人ひとりが魅力的で、それがすごくすごくうれしい。
というわけで、不安を煽る引きで迎える最終回。デカダンスならしっかりキメてくれるって信じてるっ!!。