「私、失敗しないので」のバリエーションの多さというか、手を変え品を変えしてそれを『見せようとする姿勢』。これがマンネリと言われようがなんだろうがこれだけの支持を集める理由であろう。手話もできちゃう(武田真治だけにそれを伝える)未知子超かっこいい!。
そして前半は原先生に遊ばれてる状態だった世界の北野も(原先生との関係性はそれはそれでアリだけど)治るかもしれないものを自分の“商品価値が下がる”というエゴでもって拒否する七尾に激昂したかと思ったら、そのあと七尾の言い分を理解しようと恐らく個人的にコンサートに足を運び、そして七尾の演奏を聴き手術をしない理由に納得が出来たら心からの拍手を送る。結局外科医としての腕ははっきりしないままだけど、そういうことができる人間であるということは伝わってきたので好感度上がったし、それを言うなら北野にだけは意地悪だけど(そこがまたヨシ!!)耳が聞こえるようになったら商品価値がなくなるとぶっちゃけるマネージャーに即座に喰ってかかる(制止しようとする)原守はやっぱイイ奴だよね。今回は見学に回るのかと思いきや当たり前に第一助手ってる加地先生にもニヤニヤしたし。あ!あとあと外科と内科の「集団行動」ね(笑)。ここまでする意味がわかんないけどw見応えあったわー。
ってな感じで今回はレギュラーキャストみんな満足だったうえに、ゲストの話もよかった。
七尾が検査の予定をすっぽかしたってんでほんとうは聞こえてるのに聞こえていないフリしてるのか!?と思わせておいて「聴力が回復したら商品価値がなくなってしまう」という身も蓋もない現実を突き付けられ、それを否定しない七尾もまたそのつもりなのかと思いきや、その商品“価値”の意味はまったく違ったと、大切な人に音を届けるために、その人の中で鳴る音を守るために、その音だけがあればいいんだという落としどころは素敵だったし、そして「私だったら完璧に治せるけど」と言いつつ、命に関わることではないしと七尾の想いを尊重する未知子の柔軟さを描きつつもしかしたらこの先愛する人との未来のために未知子の手術を受けるかもしれない・・・ってな余韻があるラストで、ひとつの物語として流れがあって面白かった。