『真田丸』第45回「完封」

前半はどうなることかと思ったけどいざ合戦が始まったら「受信料払い続けてきてよかったーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!(もう思い残すことはない!今回が最終回でいいよ!いいってば!!)」でしたが、とりあえずこれだけ突っ込ませて。
「日の本一の兵! 真田左衛門左ェェェェェェッ!」
ってお前が言うんかい!!!!!(笑)。
でもさー、お屋形様くっっっっっっっっっっっっそ嬉しそうでさあ!ものすっごいイイ涙目笑顔で声裏返しながら絶叫するお屋形様の背後で直江様もなんともいえない表情しててさあ!!。
前回政宗から源次郎が大坂方に加わったと聞かされ、今回家康に呼び出しくらって関ヶ原ん時はワレにたてついてくれたよなぁ?隣のお前は大層な文を寄越してくれたよなぁ?アァン?結果お前120万石から何万石になったんだっけ?ねぇねぇ??といびられた挙句お前が真田を攻めろと命令されこれぞ“死んだ魚の目”になってたときはなんともいえない気持ちになったし、開戦しても陣地らしきところからボーっと戦況を見てるだけでこの人どうするつもりなんだ・・・・・・と思ったけど、こんなに嬉しい瞬間が待ってたなんて!!。
もーう良かったね!!って、お屋形様も直江様もきょうまで頑張って生きててよかったね!!って、突っ込みながら泣きそうになったわよ!!。
お屋形様も直江様もこめかみに白髪が目立つようになっててさ、源次郎が九度山で何年もスローライフ送る一方で120万石から30万石になった上杉にも時間は流れていたんだよね。それはきっと屈辱と忍耐の日々だっただろうわけで、あとまぁ諦念も・・・かな。とにかく生き甲斐を感じる日々でなかったであろうことは確かだよね。そんなお屋形様を文字通り支え続けたであろう直江様もいろいろと思うところがあったでしょう(家康に直江状のこと言われてこの人まだ根に持ってるよ(ウンザリ)ってな顔を隠さない直江様に、真田攻めを命じられ返事が出来ないお屋形様の代わりに返事をしてやる直江様。歳を重ねても直江様は直江様でほんとうに素敵です)。でも徳川相手に堂々と戦う源次郎がそんな日々を吹き飛ばしてくれたんじゃないかな。上杉を守るため徳川につくと決めた自分はもう戦場で思いっきり好きに戦うことなどできやしないけど、源次郎がそれをやってくれてる。やってのけてる。真っ赤な甲冑で獅子奮迅の働きを見せる源次郎の姿を見て、お屋形様はそれこそ十何年ぶりかの胸がすく気持ちになったのだろうし、そんなお屋形様を見るのは十何年ぶりかであろう直江様もそれはそれは嬉しいだろうし、と同時に徳川を圧倒してみせる源次郎に対しあの野郎やりやがった的な、武士としてアッパレだと感じ入ってのこの表情なんじゃないかなーと。
繰り返すけどお前が言うか(笑)ではありますが、なんだかんだで上杉推しとして、お屋形様と直江様のこんなに素敵な笑顔を拝めて幸せです。なのでもう最終回で!この笑顔の記憶を最後としてわたしは生きていきたいんです!!(じゃあもう見なきゃいいじゃんとか意地悪は言わない方向でお願いします・・・)。

というわけで、ついに始まった大坂冬の陣真田丸を舞台にする大戦はこれまでのあれやこれやはすべてこのため(の予算編成)だったのだ!!と言わんばかりの合戦シーンで共に勝鬨あげながら(みんなあげたよな!?w)胸を熱くせずにはいられませんでしたが、五人衆を筆頭にキャラ立ちしまくりの大合戦の中、大助も内記も作兵衛も真田の男たちみんな躍動してた中、誰よりもカッコよかったのは毛利勝永で誰も異論はありませんよねっ!??。
スナイパー勝永さんかっけえええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!
だってもうひとりだけ完全に作画が違う!!!!!!!!!
戦で自分の力を試したい、名を上げたいってな参戦動機だからどちらかといえば戦ヒャッハーな人だろうとは思ってましたが、内通者の存在にいち早く気づいたりとか冷静沈着方向にデキる切れ者という印象だったのに、作戦会議では「承知」っつってたのにいざ戦が始まったら速攻で自分の持ち場ほったらかしにして幸村んとこきて「お手並み拝見」とか言っててなんだお前も言う事聞かない系かと!。
でもまぁこれは真田左衛門左幸村という男を面白いと思ってるし認めてもいるんだろうけど、でも徳川相手に旗振ってただけってな噂は確かにあったわけだからそこいらへんどうなんよ?と、どの程度戦慣れしてるんだと文字通り「お手並み拝見」したかったからということだろうと、これから共に戦う仲間として、作戦の指揮官として、幸村の技量を自分の目で見定めたいってのは心情として理解できると、ここまではそう思えはしましたよ。
そしたらなにあれ・・・・・・・・・閂が開かなくてオロオロしてる盛親の手元を火縄銃で一撃で撃ち抜き見事閂壊してみせて不敵に笑う勝永がカッコよすぎてガチ悲鳴あげたけど、このひとヤバい!ぶっちぎりで一番ヤバい!!!。ニヤッじゃなくてニタア!って笑みじゃん!!どうみても戦場でキ●ガイになるひとだよ!!!!!(わたしにはシャイニングにしか見えないよ!)。
本編観終えて即ここにチャプター入れて鬼リピしたけど、何度リピってもカッコいい。何度見てもカッコいいしか出てこない。この勝永が45回見てきた中で誰よりも一番カッコいい。
毛利勝永という人物として、勝永の仕事としてカッコいいのもあるんだけど、かつて一番多感な時期に本気で愛したバンドのメンバーだったひとが、今こうやって素敵に歳をとった俳優として最高にカッコいいシーンを演じてることに感動すらしちゃって、なんか・・・なんかもう・・・・・・わたし生きててよかったです。
源次郎を見て泣き笑いしちゃうお屋形様もこんな気持ちだったのかな(一緒にすんなw)。
しかし前回説明として聞いた時も大概エグイ作戦だな・・・と思ったもんですが、実際に映像として見るとやっぱり酷いよねぇ。まさにデストラップ。
でもこれが戦であり、これぞ戦なんだよね。
そしてそうやって自らの作戦でもって雑兵たちが次々と討たれていくのを、屍が増えていくのを見ながら“相手をひとつの塊だと思うな。所詮人と人の集まりよ”ってなことを冷静に言い放つ言う幸村がわたしの身知った信繁ではないというか、その発言をどう受け止めればいいのだろうかと見ながら思ったりしてたんだけど、それがあって“実はこんな大戦は初めてだ。口から心の臓が出そうだった”という『本音』が響くんだよね。重成のみならず視聴者にも。
戦場で颯爽と指示を飛ばしながら実は内心バックバクだと思って観なおすと、確かにそれを見て取れなくはなくて、でもそう言われなきゃわからない程度にはしっかりハッタリかましてて、そこいらへんやっぱ堺さん巧いわーと改めて思う。
ていうかこれ、幸村がイケメン重成『だけ』に本音というか弱いところを見せたのって、かつて三成が源次郎に「私はほとんど間違えることがないがごくたまに誤った決断をすることがある」って言ったことを思いだした。そして三成と過ごした時間がこの幸村の中にしっかりと存在してるんだなーとか思って涙目に。
そしてこのオッサンだらけの大坂冬の陣において白石隼也くんが演じる木村重成(イケメン)がその爽やかでピュアな存在感でもって戦場に清涼感を齎していることにも涙目だよお!!。
幸村の見事な采配を目にすることができて幸せだと言う重成が、誰にも言うなと前置きされて幸村の『秘密』を聞かされ驚きの表情を浮かべた次の瞬間ふわっと笑顔を浮かべたのがすっごく良かった。笑顔が上品で理知的で、それはそのまんま重成の印象で、白石くんが掴んだチャンスを今しっかりとモノにしつつあることがとても嬉しい。
長生きしたい平野さんとか、失言しそうになって稲に突っ込まれるも返事が早すぎて藪蛇じゃね?なお兄ちゃんとか、その一言からいろんなことがうかがえるおこうさんの「蕎麦粉なら送れます」発言とか、おにぎりとか、秀吉の素敵陣羽織を着こなす淀殿とか、父と同じく旗振りながら高砂や〜♪と見事な煽りを見せた大助とか、そんな大助の活躍に誇らしげな顔の内記とか、重成に戦教えてやると言い終えた瞬間食い気味に銃弾喰らってひっくり返る又兵衛とか、戦は嫌だといいつついざ戦になったら誰よりもバリバリなんじゃないかと期待した盛親ですがやっぱり盛親でした・・・・・・とか、地図に描かれた真田丸から何を読み取るか試験に落ちる秀忠とか、それでも地図を父親に返そうとしない秀忠とか、ていうか戦下手すぎんだろ秀忠!!とか、あと来年へのエールとか(来年のことを考えるとすでに胃が痛くなる・・・・・・松也氏真うけいれてもらえるかな・・・・・・・)、書き切れないほど盛りだくさんで待っててよかった大坂の陣!!。